わたしについて

1992年5月生まれ。

静岡県浜松市出身。特に隠してるつもりじゃないんですが便宜上、ブログやTwitterでは僻地と呼んでいます。

現在は都内在住。

 

【ブログタイトルについて】

嫌われまくっていたクラス担任から言われた言葉が由来です。名前すら呼ばれなくなった。

「囚人番号やん」と笑い飛ばしてくれた隣の席の男子には感謝してますが、囚人扱いされたことは根に持っている。

 

【趣味とか】

人のブログを読むこと。芸能人アイドルブロガー問わず無差別に気になるエントリを暇なとき読んでます。

ジャニヲタさんとか俳優厨あたりは無駄に面白いですよね。ギャグセン高い。

オタク以外の趣味ないな…映画とか音楽とか?サブカル脳。つまんない人間。

影響受けた映画とか漫画はそのうちエントリ書こうかな。

英語はなんか教育方針で勉強させられてて困らない程度には喋れるかも。んーでも最近びみょいか。ドイツ語が好きなのでイケメンのドイツ人と結婚して余生を送りたい。

専門のときに色彩検2級とパーソナルカラー3級はとった。時期をみてもっと上の級とカラーコーディネーターとりたい。色彩学好きです。

ゲームもやんない。スマホゲで桃鉄と麻雀するくらい。

すぐ推しの影響受けるからボクシングジム通おうかなとか考えてる。水泳は好きなので運動不足解消に気が向いたらプール行ってます。

 

【おたく遍歴】

美内すずえの漫画と宮藤官九郎のドラマ・映画を履修しないと立派な大人になれないという情操教育概念が終わっている母のもと育つ。

あと父の趣味でよくわかんない映画もろもろ。共働きだったんで話を合わせたくて必死だった。かわいいね。

 

中学入学ぐらいで大阪レイニーブルースと出会い関ジャニ∞にハマる。大倉くんのために部活とジャニヲタを頑張る。

高校入学。バイト代を湯水のように遠征費につぎ込む。パズル魂あたりまで通ってた。

ここらへんからライブハウスにも足を伸ばし始めモッシュ勢と仲良くなる。ライブとバイトしかしない日々。

JKに対する興味が死んだので学校は寝るために行ったり行かなかったり。

進級が危ぶみこのまま人生が詰むのだろうかという末期にたまたま目にしたモーニング娘。気まぐれプリンセスで極度にかわいい道重さゆみちゃんと出会う。恋をした。

顔がとにかくかわいかったので色々動画や音楽を漁っていくうちに寺田光男(つんく)の歌詞に人生を救われる。

顔がひたすらかわいいのにテレビでむちゃくちゃ嫌われているさゆみちゃんがどうしてそんなに頑張れるのかを知りラジオで号泣するほどの信念の強さ、人間力に完全に堕ちる。以下参照。

www.youtube.com

 

同時期に人生を変える映画「ボーイズ・オン・ザ・ラン」と出会う。銀杏BOYZはもともと好きだったので峯田和伸の鼻水で大号泣。以降この2人が心の拠り所となる。

 

ハロプロと銀杏のおかげで高校と専門を卒業後、ドイツで2ヶ月ほど生活をしているときにLILIUM少女純潔歌劇とかいう界隈をざわつかせるやべえ舞台について小耳に挟む。工藤が男役の舞台がやべえらしい。

帰国後円盤でやべえ舞台を観る。放心する。もっかい観る。放心。以下無限ループ。繭期のはじまり。

秒でTRUMPとかいう関連作をポチり俳優・山田裕貴と出会う。アレンとクラウスに心臓を捧げる。ちなみにこの当時D2を全く知らない。

ストロボエッジを観てこの人の演技やばない?(疑惑)からの舞台ガランチードを観劇してやばい(確信)沼落ち。

イムリーにSPECTERとかいう関連作の情報が流れてくる。ふ〜〜ん大阪ねぇ…ワタナベ関西…劇団Patch…誰も知らん…

あ、でもチケットは余ってる。休みだし行くかあ…のテンションで遠征。

ぼっちで会場に着きこの人顔くっそかっこいいな〜と誰か知らん人にグッズを売ってもらい(マジで覚えてない)大阪来てええもん観たわ…のテンションを抱え誰とも話さず帰京。

感想ツイを勁剛くんにファボられ沸いたのがきっかけでPatch箱推しのはじまり。

 

度重なるハロプロ現場嫌い案件によりCrazy完全な在宅に転向。山田裕貴のおたくにシフト。

山田裕貴という俳優の演技や作品だけではなく生き方にまで惚れ込む毎日。ニャンちゅう顔で笑うシワの一本まで愛おしい。

劇団Patchは本公演の円盤を買うくらいでゆるっと二推し。特定の推しがおらず、興味が死滅しかけた頃に磯ミュ初演を観劇。バカみたいに楽しくてやっぱり好き。

ただ事務所の迷走っぷりには疑義。宣伝提灯がなんぼのもんじゃい。パンフ以外ノーセンキューよの闇期。磯ミュ再演観に行けないけどいいやってなった直後に勁剛くん卒業。落胆。

 

さゆみちゃんが活休から再生する予定だし上京したてだし山田さんが絶好調なのでとりあえず山田のおたくと観劇おばさんで忙しいときに羽生蓮太郎決まる。悩んで1公演だけ買う。

表面上では久々のぱちすて楽しみ〜!といいつつ心中は「末満さん最後だしもうこれがダメだったら箱推しやめよう。さようなら劇団Patch…」のテンションで観劇。

神は私とPatchのご縁を見捨てなかった。歩野親春こと、田中亨と出会う。名前も顔もあやふやだった18歳の4期生に堕ちる。

めでたく劇団Patch推しから田中亨推しになりましたとさ。そして今に至る。

基本DDですが推しは増えるけど堕ちたら固定です。

 

【なにかあれば】

Twitter→@krauss_holic

DM解放してるんでどうぞ。

ざっくり観劇予定まとめ記事。

landoll225.hatenablog.com

 

【映画】「二重生活」

youtu.be

映画『二重生活』|2016年11月25日(金)Blu-ray&DVD発売 レンタルDVDも同時リリース

 

哲学というものにふれるのは高校の倫理の授業以来だけど、理論と統計・論者の深い思慮が密接に関わる学問ってあらためて面白いなという気持ち。

大学にもし行けていたらそういう勉強をしたかった。

 

主人公が秘密を解くピースを搔き集める尾行シーンは、台詞がない分やたらにでかい雑踏の音声、改札や券売機の雑音、監視カメラなどの

”画面として無機物な存在”が人間という存在を雄弁に描くのが面白かった。

ひとつひとつが舞台装置として演じているみたいに。

門脇麦ちゃん、カメラのレンズ並に無機質な目の演技が説得力ありすぎで怖いよ。

狂気的に尾行にのめり込んだ珠が人生で向き合えなかったもの=自己に論文という作品を通して泣いたり必死になって取り乱したり

他人を傷つけ家庭や生活を狂わせてまでも、生産性のない自己を変えようと情熱に突き動かされ

もがきながら筆を取るっていう滑稽さがめっちゃクリエイターのそれで心底羨ましいなとすら思った。

小説でも演劇でも映画でもなんでもいいんですけど、とにかく受け手としては

生ぬるいものじゃなくて作り手が命を削りながらとり憑かれたように破壊と創造、再構築をした傑作が観たい。

篠原先生のしていることはめちゃくちゃに悪趣味だけど気持ちはよくわかる。そんな自分も含めて創作の現場には心地のよい気味悪さが蔓延しているなと思う。

 

対象者の秘密を種明かしする部分だけが、見てればわかる事まで丁寧に説明されるのがちょっとくどかったかも。

でも篠原先生の奥さんが役者だったってとこだけは、人間ってそもそも他人から与えられた役割に沿って生かされてて

表面から見えない二重三重の部分=実態なのかなっていう核心を突かれる。

奥さんが役者として演じるもう一つの芝居がね、シェイクスピアを引用したものっていうわかりやすい皮肉も良いですよね。

 

生まれたままの姿では生きていけないからみんな人間を擬態して生きている。

鈴木くんが珠から離れていったのも、石坂さんが家庭に戻れたのも「恋人」「愛人」という役割が終わりを告げたから。

観終わったあと画面から仄かに香る、性衝動のあとの虚しさにも似た激情に

人間の表裏、陰陽、それらが交わる瞬間の二重生活という意味合いを沈思していた。

【TRUMP語シ4】少女たちを殺さずに不死か否かを確かめるについて考えてみた

 

twitter.com

 

これについて考えを巡らせた話です。

ヒントとなった鍵はこの話を聞いた末満監督の奥様が「最低だ」と仰ったとの発言。

 

 

 

 

 

 

以下、素人が思いついた仮説をダラダラ語ります

・TRUMP、LILIUM、SPECTERのネタバレ

・わりかしエグいしクズい

・LILIUMという作品およびアイドルちゃんたちの美しいイメージを損なう可能性あるので嫌悪感ある方はブラウザバック

 

 

 

 

 

おk?

 

 

 

 

 

 

 

 

 

結論から言うと私の考えでは

少女たちを妊娠させ、生まれた子供を殺してみる です。

この場合だとファルスがスノウを身籠らせ、生まれた子を殺すですね。

 

まぁ結果として殺してるやんってことなんですけど

「少女たち」は殺してないっすから。

SPECTERで触れた者の死を予言できるヴァンプのサトクリフが

子供(後のソフィ(ファルス))を身篭ったハリエットの死が見えないことにひどく動揺するのが、んー??ってずっと引っかかってて

たぶんあのシーンは普通にハリエットではなくてソフィの死を見た

(ソフィは後にTRUMP化するので当然死が見えない)んだろうけど

受胎から着想を得て、そういえば少女たちに飲ませる薬(ウル)って血液だよな・・・

じゃあ体液だったら別になんでもいいのでは。というかそっちの方がこうかはばつぐんなのでは。

はしたない話がしたいんじゃなくてー!単純に女脳で考えたらゾワゾワするんですよ。

TRUMP生殖能力あんのか?とか穴だらけなのは承知の上で。

ハリエットが死んだのはクラナッハが人間だからだし、受胎した命が結果的に不死だったというだけで

ファルスが少女を身篭らせたら少女もTRUMP、生まれてくる子供もTRUMPになってもおかしくないんじゃないですかねえ。

 

 

 

概ねtwitterでも多くの方が言っている通り

彼が彼ゆえに絶対気づくことができない・それを象徴するスノウとのダンスシーン

・社交ダンス=求愛・性行為?

・剣を刺すというメタファー

 

「やめてよ。今そんな気分じゃない」

「何を怖がってんだよ、もしかして男の子と踊るのは苦手?

 僕が怖いの?」

 

フゥー!なんかいみぶか?(cv:石田亜佑美)なやり取り。

twitter.com

・ファルスがファルスそのものゆえに気づけない

→少女たちに純潔を求めるがゆえに自らの手で純潔を奪うことが出来ない

このへんですかね。

 

ソフィ・アンダーソンという名前も

ソフィ(女性名、女神の名前)

→SPECTERで萬里(ソフィ)が女みたいな名前だろ?と言うシーンがある

アンダーソン(anderson アンドリューさんの息子)

なーんか男と女のハイブリッドみたいな名前ですよね。どちらでもない。

永遠の少年でいることを強いられた、姓と性のジェンダーを奪われた名前っぽいわあ。

まあ恐ろしいくらいのこじつけですんでほんっとに蛇足というかだから何なんだってハナシ。

これについて考えた繭期の民おらんのかなあー!いっぱいいそうだなあー!いたら手え挙げてなあー!!!

異論反論壁打ちなんなりと受け付けます。わたしとお話しましょ。

「Patch8番勝負其の五 逆さの鳥」を観たという話

‪まだ一回しか逆さの鳥を観れていないけれどとりあえず書き残しておきたい、感想でも考察でもなんでもない主観だけの初期衝動。‬ネタバレあり。

 

 

‪とある授業でアートセラピーなるものを受けたときに色彩心理学の先生から

「あなたはものすごい警戒心の塊ね」

と診断を受けたことがある。‬
‪雨の日の自分を絵に描きなさいというようなテストだったと思う。‬
‪みんながふつうに傘をさしていたり、ズブ濡れだったり、雨合羽を描いていたりしていたから‬
‪雨の日→ドライブを連想しお気に入りだったピンクの愛車の中にいる自分を描いたらそう言われてしまったので‬
‪へえ、そういう自分がいるのかあとそのときは重く受け止めなかったが時折ふっとそのことが頭をよぎる。‬
‪わたしはわたしが自覚している心の弱さを隠したいし一番知られたくない恥部は誰にも明かさず誤魔化していたい。‬
‪他者と関わるときにまずこの人を信用していいかどうかを恐れてしまう。うわべじゃなくて腹の底を知りたい。わからないままでいることが怖い。‬
‪ゆえに手の内を自ら晒す。どんな人にも真摯でありたいから嘘はつけない。‬
‪あけすけに、人見知りとは無縁ですわたしはあなたを警戒していませんよというバカ正直者の擬態をして1を隠すために9の真実を曝け出す。汚い詐欺師のやり方だ。‬
‪身に染み付いてしまったこの生き方はけして騙したいからやってるとかではなくそれしか自分を守る方法がわからないから。目の前の人の人間性を引き出し真実を見極めるために自分が極端に距離をつめるようにしている。‬
‪馴れ馴れしいやつだなとか、こいつ頭悪そうだなというふうにとられることもあるけど先生の言った「警戒心」とはそういうことなんだろうなと自己分析をしている。‬
ややこしくてよくわからん人だな、って人に出くわすほど好奇心で妙に惹かれてしまうというか
全然理解出来ない価値観を持ったほどこの人を知りたいって異常に近づきたくなる。中には生理的に無理な人もいるんだけど。
ただ生理的に無理って五感で決めつける前に頭で受容するよう常にありたいとも思うし。
‪最終的にわからんものはわからんかった、でもいい。ないものねだりかもしれない。無理やり共感しようとはしない。姑息な同調は、私が他者に一番されたくない非礼だから。‬
‪今わからなくても、何かを得たり何かを失ったりしたあとでいつか理解できる日がくるかもしれないから心のノートにでもストックしておきたい。誰に否定されようがそれが私にとっては揺るぎない正義だ。‬

 


‪とまあ前置きがずいぶん長くなってしまったけれど、わたしがこういう人間なのだという前提のうえで‬

越智が言っていた
「別に俺を知りたいと思うのは勝手だけど真実を知ったところで何になる?お前が俺に何をもたらしてくれる?幸せにできるとでも思うのか?」
みたいな辛辣な言葉のすべて(でも彼の世界にとってはそれが正当防衛)が全部自分に向けられてる気になってグサグサと刺さっていた。
そして唐突に「お前は幸せに育ったんだろうな。お前みたいな人間には俺は松浦さん(岩崎真吾)に話したようなことは話さない。俺はお前と、松浦さんだったら松浦さんを助ける。お前を差別している」と烈火のごとく石つぶてを投げつけられた。
松井勇歩演じる越智に急に自分の価値を値踏みされ、向けられた氷のような敵意の視線は自分にとって抗い難い脅威だった。
藤岡(竹下健人)は言う。
「(自分が仮に幸せだったとして)幸せな人間は、そうじゃない人間を知りたいと思ってはいかんのですか」
その言葉にハァ…とこいつは何を言ってもダメだ。道理が通じない。とでも言いたげな態度を見せる。シャットダウン。目に見える形の拒絶だ。
あれだけ序盤では河野(中山義紘)や浅尾(三好大貴)に自分の半身である本懐に触ってほしい自分を助けてほしいと赤子のように同調を求め拒絶を恐れていたくせに。自分はさも大人の理屈かのように人を見限る、脆くて強かな彼がもう私はわからなくなった。
無意識のうちにひどく傷つけてしまったね。本当にごめんね。でも、じゃあ、越智にとっての逆さに吊るされた鳥が気になって仕方がないその気持ちと私の気持ちはどう違うの?
あなたが逆さの鳥に惹かれてやまないその感情と何が違うの?って想いだけが胸のうちをこだましていた。
純粋に知りたいというだけの欲求が誰かにとってはありがた迷惑だったり施しを与えられたような、非人道的なまでの屈辱に感じられたり苦痛を伴うものなんだということはきちんと心に留め置かなくちゃいけないって重く考えさせられた。
物語のなかでは、藤岡‪がきっとそうだ。‬
‪私は藤岡が軽薄で頭のあったかい人間だなんて微塵も思わない。町役場に勤める彼が理解を求め目を向けている世界は広くて当然だ。たとえ目の前の哀れな人間すら救えないくせに傲慢な、という事実を突きつけられたとしても。‬
‪だからあくまで私は、自分の正義を見失いかけた藤岡が松浦さんという目の前の人によって救われる世界にとても勇気付けられた。‬

「逆さの鳥」の舞台は愛媛県の小さな島のようなので、田舎で育った私にとっては

山と役場と生活に困らないための日用品店、寂れたパチンコ屋くらいしかない

物理的な面積は広くてもごくごく狭いコミュニティの中での出来事だということが妙にリアルに感じられた。
誰も間違っていないし、誰もが相手を知ろうと努力するし、誰かに助けを求めてる。
でも交わらない言葉や努力が無力化されて捻れてく渦の中で救われる藤岡とどこまでも世界から見放される越智の違いはなんなんだろう、本懐すら手放せない彼の世界を何が救うんだろうって考えたら自然と涙が出てきた‪。‬

 

 

‪ところで私は昔から漢字が苦手だと自認していて、今回も本懐という言葉そのものや意味合いを知らなかったわけではないんだけれど‬
‪何故だかわからないけれど本編を見ているときはずっと「本塊」という漢字で解釈していた。そんな言葉は無いのにね。なんか、肉塊とかそういう単語から連想してたんだと思う。‬
‪越智がほとんど唯一の理解者であるかのように肌身離さず手にするそれが、もはや越智が本塊を持ち運んでいるのか本塊によって越智が動かされてるのかどっちが本体なのか越智本人にもわからなくなってしまった。

そんなふうにわたしには見えていた。

 

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【舞台】劇団Patch「JOURNEY-浪花忍法帖-」感想

 

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観劇日:東京公演10/20 ソワレ・10/21 マチソワ・10/22 マチネ虹千秋楽、ソワレ霧千秋楽の5公演

※ネタバレあり・感想というよりお気持ちダダ漏れ

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興奮冷めらやず、なにから書いたらいいんだろうか。鉄を熱いうちに打ったようなブログです。

 

まず劇団としての本公演11回目、新体制で初の東京進出・ロングラン上演などさまざまな挑戦があっただろう中でいうのもなんだけれど

わたし個人としては今までの末満さん作品への期待値ってそうとう高かったんだなと自覚した。

というかPatchを箱推ししていた理由の半分が末満作品好きというベクトルに向いていたので残りの半分でPatchが好き、成長を見守りたいと思っていたことは別に否定しない。最初からそういうスタンスです。

ただ4月の第10回公演羽生蓮太郎で田中亨くんという推しに出会い、わたしが今までぼんやりとしか見れていなかった劇団としての方向性や未来を感じたことで風向きが変わった。

「末満さんの作品をやる劇団」じゃなくて純粋に「劇団Patch」を応援することに対して前向きになっていた。

で、今回のJOURNEYも正直演出家さんとの相性がどうだろうかという不安もなくはなかったけれど、演出脚本全体として観て嫌いじゃなかったというのが素直な感想。

忍者モノをベースにアクション中心の至極わかりやすいストーリー展開、タイムリープ要素が好きなので余韻も残しつつ基本的には人間ドラマ。

虹の時だったかな、たまたま我孫子さんのご家族がいらしてて近くの席で観劇していたので

お子さんの素直な反応がとても興味深くて!戦隊ヒーローみたいに担当カラーがあって明朗なチャンバラ活劇で関西のお笑いもある

大人の私たちがみてもワクワクドキドキなお芝居絶対に楽しいよね〜って思ってました。

個性豊かなキャラクターたちが全員お約束な感じかなと思わせておいて背景や心情について多くは語られないぶん役者個人による解釈の違いをお芝居で魅せている印象が強かった。

特に虹・霧で役変わりする恵比三・弁才・布丁・毘沙丸は演者によって全く個性が変わるので確かにこれは両バージョン観ても楽しめるなと!

観終わった後にどうしようもなく全員を愛しい気持ちになった。みんなハマり役だった。

弟分のようにかわいがり信頼していた禄郎を殺されたあとの恵比三が感情を爆発させるシーン。

布丁「安須真は悪だと思うか?」

恵比三「悪だ」

布丁「相手も自分をそう思うのだ。大切な人を失った悲しみはみな等しい。憎しみが人を人として見れなくさせる」

だいたいのニュアンスですがこのやりとりがとっても好きだと思った。

布丁を弁才が「きれいごとだけじゃなく背徳を感じる」と言っていたように恵比三もまた「知ったような口をきくな」と一蹴にする。

それを受け「私が悟りを得た事など一度もない」と独り言ちた言葉が、のちの回想シーンにかかってくるので感嘆した。布丁の言葉は、まんま憎悪で愛する人を見れなくなった自分自身に投げかける言葉だった。

ちょっとPatchとは違う別の界隈で、たった一人が吐いた暴言が敵対するクラスタ・ジャンルの人たちの反感を買い

やたらに戦々恐々としていて本当に疲れる。本当にばかばかしいとさめざめとした気持ちでいることが多い昨今でした。

発言だけを見るとイラッとくるようなことでも、腰を据えてどうしてこの人はこんなふうに思うんだろう?ってその人の背景だったり前後の文脈をちゃんと考えると人間の輪郭が見えてくるのに。
ただそれらが蔓延して、社会性だとか国家だとか、個の主張の範疇じゃなくなってくると人間性が見えなくなって戦争とかになっちゃうんですよね。
だからこそ恵比三VS弁才のシーンで妖虫で増幅された憎悪に操られた弁才が「人を見てくれ!!」と叫ぶ恵比三によって浄化され、正気に戻されるというのも納得だったし(ご都合主義だけどめっちゃポケモンデジモン世代に刺さるやつだ)

最後の恵比三VS毘沙丸のシーンでは、最初は真剣同士で戦っているから「国と国」を背負ってて、鬼気迫るものがあったんだけど
クナイに持ち替えて過去の歴史が見えたあとの2人は、もうほとんど「人と人」同士の戦いだった。道理もなにもなくただ意地と意地がぶつかりあうひたすらに兄弟ゲンカ。
恵比三がクナイで傷を負わされたときになにかに気付いたような顔をしてそこからひたすら笑い始めるから、毘沙丸は意味がわからずただ「笑うなァ!!!!」と怒るんだけど
あれってやっぱりクナイにあらかじめ『武器にしたとしても凶器にはならない、傷つきもしない』みたいな術がかけられてたのかなぁ?

浪花忍法帖にしろクナイにしろ、布丁さまは最初からきっと争いで解決する道理などないって悟ってたんだよね。ただどうしようもないほどの絶望に人間として心の隙間を巣食われてしまったというだけで。最期はちゃんと自分自身の言葉に救われる。

そういう脚本の妙がばっちり自分のもやもやと抱えていた価値観に合致したのですっごくスカッとしたです。演劇ってすごいなあ楽しいなあ。

あとね、最後恵比三がアズマの方角に向かって「おーい藁人形野郎!たまには釈天様に会いに来ーい!」って叫ぶのも。単純にJOURNEYというストーリーとして観たときもいい台詞だし
大千秋楽に聞くこの言葉はなんだか退団してしまった子たちを含め今まで一緒に頑張ってきた劇団員やスタッフ、今回の公演には出られないけれど西で東でそれぞれの活動を頑張っている劇団員たちに
どこで戦っていようとホームは浪花だぞ、ずっと家族だぞって意味合いを込めているような気持ちになって勝手にボロボロ涙が出てきました。アツすぎる。
ただ、だからこそ、こんなにストレートなメッセージ性のある脚本だからこそもっともっと一公演一公演精度の高いものを届けてほしかった。
物理的な稽古時間が足りていないことはファンにとってもわかっていた。私は見られなかったから多くを語れないけど大阪公演のこともうっすら耳にしていました。
限られた稽古期間の中で完成できなければそれはそのまま役者の力量だと、ハナからプロのショービジネスとしてやっていけないと言われてしまったらそうかもしれない。でも彼らを応援してるからこそ
甘さとかじゃなくて本心から初挑戦の殺陣や回変わりキャストなどひとつひとつの課題をクリアにするための時間を与えてほしかった。彼らの出来る精一杯は十二分に届いていたけれど、もっと彼らならアクションシーンも役への理解も追及できたはずなのに。そう思わずにはいられなかった。もどかしかった。
脚本と演出に関しても回想が始まったとこらへんからなんかそんな複雑じゃないのに一回目観たときは変に「ん?結局釈天様の目的はなんだった?なんで敵対してるんだっけ?」みたいに頭を整理してるうちに物語が進んじゃうので、理解力のなさゆえにとっても要らない時間を要してしまった。
この辺は好みもあるんでしょうけど伏線とかタイムリープのからくりがわかれば何度か見るとめっちゃ面白いのに一回見るだけ!っていうお客さんには全体的に消化不良なとこあった気がする。
劇団員たちがセリフを回すのでいっぱいいっぱいになってるのが見えるから余計に、そっちに気がいってしまって設定とか話の展開が頭に入ってこなかったかも…竹下語り健人くんにめっちゃ助けられたとこある。

なんで霧の大千秋楽、一番大事な公演だったのに天守閣入ってからの竹下影アナ健人くん(録音)がいなくなっちゃったんですかー!!!!(号泣)いやまあトラブルあったんだろうけど。
なんか大阪に入ってた方からちらほら阿修羅さまの台詞や復讐に至るシーケンスの語りが東京では削られてたって聞いたんですけどそこはあった方がすんなり入り込めた気が??
あと達磨の「命を救っていただいた御恩に報います」的なのとか。東京しか観てないから、初見では達磨がなんでそこまで布丁さまに命はれるのか忠義の根拠があいまいでなんか弱みでも握られてんのかと思いましたもん。もしくはイエスマン達磨。

あ、音楽は総じてむっちゃくちゃ好きでした。キャスパレの曲とか天守閣第一層のアップテンポなやつとか、あと寿ちゃんが出てくるとこの気持ち悪い音楽大好き。5回聴いて5回ともテンションあがってました!!

サントラくださいってアンケに書き忘れてました。。。関係者各位もしいらっしゃったら特典とかでね。お願いします。

色々ばーっと書きました。でも一番に届いてほしいのは

なんで霧と虹なんだろうってことをずっと考えていて。
正解はあってないようなものなんだろうけどあくまで自分なりに導き出したこととして。
霧はやっぱり1期生の松井くんが主人公だしラストも1期生の三つ巴だしで
演劇未経験から闇雲に必死のパッチで走り続けてようやくここまで辿り着いた今までの劇団Patchを強く感じた。
そこに広がっていた景色がずっと晴れではなくてたとえ霧がかっていたとしても
晴れの日があるからそのうち雨も降る
雨の降らない星では愛せないだろう?
そんなふうに考えたら、きっと彼らの歩んできた泥だらけの道だって意味があるってきっと思える。
旅路の途中で振り返ったとき、あとからあの日はよく見えなかった景色がこんなふうに広がっていたんだねって思える日がきたっていいじゃないか。

カーテンコールで松井くんの恵比三は遠くのアズマを眺めるポーズをしていました。恵比三から、そして松井くんから見えた景色はどうだったでしょうかね?晴れ渡っていましたか?

その想いに応えるために客席からありったけの気持ちを拍手とスタンディングオベーションにこめたつもりです。
虹は4期生の納谷くんが主人公で4期生が1期生2期生にかかっていく構図。
まさに新時代の幕開け。新勢力のゆるぎない、恐れを感じさせない若さとパワーがそこにはあった。
虹千秋楽のカーテンコールで、恵比三として毎回ポーズを決めていた納谷くんが
最後の最後に胸のあたりから半円を描くような動作をしていた。
なんだろう?って思ったけど、あぁ虹を描いていたんだなぁと気づいたらグッときた。
「4期生として初座長を務めることへのプレッシャーは周りに言われるほどありません」と一貫して気丈に答えていた納谷くんが松井くんにおつかれさん、と頭をポンと撫でられ流した涙は
本当に本当に雨上がりのでっかい虹にも負けないくらい美しかったよ。
朝露にきらめく光のような彼らの無限の可能性できっと新しい劇団Patchが生まれる。そんな逞しさを感じながら舞台上の霧と、虹の光景を眺めていた。

 

恵比三弁才

 

松井勇歩

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もうこの対比が私にとってすべてといっていいくらいなんですけども。
や、ちゃんと言葉にして書きますね。

松井恵比三は正真正銘の主人公であり、確固たるヒーロー像を確立してる。
ブレないし揺るがない。舞台の支柱に立つべき存在の人なんだなあと改めて思わされた。
松井恵比三は「表と裏」「白と黒」がはっきりしてますよねってのが割とどの人の印象にもあったみたい。
松井くんのお芝居って本当に邪念とか、計算をあまり感じないなって私は思ってます。
頭ではなく心が命じるままに突き動かされて言葉を発してる感じ。
人を見ていないとか人に合わせないっていうわけでは決してなく。
松井くんのメインボーカルを歌ってるみたいなセリフ回しのリズムとか抑揚がすごい好きなんです。貫通力があるからそれに先導されてみんなが合わせようとする安定感あって。
殺陣も、ダイナミックなのに器用にハマる音ハメが気持ちよくて好きです。
例えが良いかどうかはわからないんですけど恵比三っていう役を与えられたときに生まれ持った華と、主人公気質で松井くんはバチッと一言で正解できちゃう感じ。
それは努力せず評価されるとかそういう類の話ではなく、フロントに立ったとき圧倒的な説得力があるという意味で、です。
誰からも愛される太陽のような恵比三を松井勇歩の人間性を持ってより実直に体現しているがゆえに、納谷くんが恵比三について言及していた「あぁこういう嫌な奴おるわ」「そら憎まれるわ」っていう面も受け手としてリアルに感じてしまう。

自然体で傍若無人に振る舞うのに誰からも一目置かれちゃうような。たぶん私も納谷くん側のタイプの人間なので(笑)どこにいても輝いてる人だからこそ憧れもあるし

無意識で人を傷つけたり痛みがわからなかったり自分本位で生きてるように誤解してへらへらしてんなよってヘイト買っちゃうタイプかも。

わたしはわたしの問題で霧恵比三を素直に好きとは言えない。そういえばそういう自分がいたよなあって気づかされた。
見えない敵を作ってしまうのにすら気づけないからこそ、弁才の「なぜつつましく生きる人々が傷つかないといけない!」って悲痛な訴えを聞いても
自分は井の中の蛙だったなぁと彼の中で思いこそすれ、弁才の気持ちを慮るよりもとにかく「俺はやってない」と主張したい戸惑いだとか
禄郎を殺されたあとも「安須真が悪なんだ」という憤りの方が先に来てしまう…松井恵比三はそういう無邪気さがより強く見えたような気がします。
ずっと自分を見失わずにいた恵比三が禄郎を殺されたことでスイッチが切り替わったように豹変する。
ここらへんは負のエネルギーを爆発させる役が似合う松井勇歩の真骨頂だなって思いました。あんだけ太陽みたいだった目に一切の光がない。ただただ衝動的に目の前の敵を倒す。
目の前の死と対峙したときの恵比三は、とてもゆっくりと溜めた間で気持ちを表現していた。禄郎と布丁の死に対して全く別の感情が動いていたのが感じられてすごいなって思いました。
あとあれです、禄郎が死んでしまって「閻魔…クソッどないせえっちゅうねん」ってとこ。松井恵比三はあくまで自分でどうにかしたい、死んでも閻魔には頼らんぞって気持ちで霧と虹で変えてくるなぁって。(納谷恵比三についても下で書きます)
天守閣の地下水道を突破するのに「あいつがおったらなぁ…」ってつぶやく恵比三。毎回ちょっと潤んでるんです。その悲しみは等身大ぽさがあってよかった。

弁才は逆に感情を閉ざしてしまっていて、悲しみのエネルギーをマグマのように溜めながら生きてる人。

達磨は感情を「出さなく」なってしまったけれど松井弁才は感情の「出し方がわからなく」なってしまった印象を受けた。

これも、ある意味でほとんど表に出さない松井くんなのかなあ。わかんないけどね。松ヲタどう思う?(笑)

弁才をやってても松井くんには色気と華があるからほーんとムカつくくらい求心力あるな〜!にんにく嗅いどけ。

 

 

考察厨す~ぐこういうの考える。5時間語れる。 

最後に恵比三と禄郎につられて笑っちゃうシーン。

なんかアドリブで2人が弁才を釣り上げようとしながらわーっはっは!ノってくるだろ?お前?みたいなノリ(笑)やってて

「何が正解だ」って声に出ちゃったあとに、フッ…って思わず笑っちゃったあの弁才!

他の日はふつうにガハ笑いしてたみたいなんで多分たまたまなんですけど私にとってはその松井弁才が虹初日だったので、あれが私の中の弁才なんです。正解。

今まで笑うとか泣くとか上手に出来なかったから無意識だけど、少しずつ2人といたら本当の自分に戻れる。「気づかないうちに引き出されていた自分」みたいなのも弁才のテーマの一つなのかなって。

一歩ずつ一歩ずつ。

ぼくらは進んで来ました。

どんなに困難でもどんなにゆっくりでも

止まらずに進んできた。

他に比べればぼくらは時間がかかってるかもしれない。

でも着実に進んでる。

一粒一粒の力はまだまだ弱いかもしれない。

でも合わさった時はどこにも負けへん。

それが劇団Patchやと思ってます。

おおきにブログ!〜JOURNEY〜|劇団Patchオフィシャルブログ「必死のパッチ-必死やなかったらチッパに改名-」Powered by Ameba

うん、私たちもそう思ってる。もっと良くなってほしい、大きくなってほしいって気持ちはあるから厳しい意見を見聞きするかもしれないけど時間がかかってもそれにこたえてくれるって信じてる。

アドリブとかツッコミのときはぽろっと役の仮面がはがれて全力で松井勇歩がこんにちわする、Patch Stageが大好きなんだなあって変わらないお茶目さはずっとですね。
いろんなものを背負って戦ってくれた松井座長本当にお疲れさまでした。これからも旅の先陣をきって、大魔王力発揮しながら笑っていてください。

 

納谷健

まず私は観劇前に完全に納谷健という役者さんを見くびっていたことを猛省しております。謝罪文じみた感想になることをお許しください。

今回彼に対する見方が180度変わりました。

何を隠そうあんだけ2.5で東奔西走引っ張りだこな納谷くんのお芝居を見る機会というのがほんとうに無かったのです。ハブレンの日替わりが初見。

磯ミュ再演はDVDで観てたけど中島ァは星璃くんのハマり役ってイメージ抜けなくて、あぁぱちすて楽しんでるなぁ外部ばっかりだけどぱっち好きなんだなぁが伝わってきたぐらい。視野が狭いのう。

ただブログの印象は当初からPatchの中でもダントツに良かった。基本ブログ読むのが趣味なので、納谷くんの言葉を誠実に使って伝えようとする文体が好きだと思ってた。厳密に言うと「姑息」を本来の意味で正しく使えてることにいたく感心しておりました。

どうにも私の中で外部ばっかり、って部分がネックになってたみたいで。いや劇団的には有難いことなんだけど、どうしても御多分に洩れず事務所推されの子でしょって色眼鏡で見ちゃう自分がいて。

しかも1期2期を差し置いて4期でいきなり本公演主役。。。ほーん?殺陣も上手いし場数踏んでて顔もキレイで、何やらせてもソツなくこなしちゃうさぞかし天才タイプの役者なんでしょうなあっていうのが包み隠さず抱いてたイメージ。納谷くんごめんね。

でも霧と虹を観終わってすぐに抱いたのは、すごい雑な例えをするとしたら松井さんが一発で恵比三という課題にクリアしちゃうとしたら

納谷くんはノートにグチャグチャー!バー!ってものすごい量を書き出してビリビリ破いて消しカスだらけ消し後だらけの解答用紙で正解をもらうようなイメージ。

見た目とは裏腹にめちゃくちゃ泥臭い秀才タイプだったんだと。今回の役作りに関してはとくにそうだと思う。

絶対納谷の女たちに刺されるわ。。。って思ってたこの邪推があながち間違ってなかったんだなってのは納谷くんのブログを読んでもらえればわかるかと。

まず殺陣のスピード感とキレがすごい。滞空時間えげつない。ポーズ一つ一つをとってもキメが半端なくかっこいい。

お芝居の面では、東京虹公演での納谷恵比三は「笑い」で喜怒哀楽だけではないあらゆる感情を表現をしてた。可笑しくて笑い、憎悪で笑い、悲しみで笑い。禄郎の死に際しても、布丁の死に際しても。

松井恵比三も笑ってはいたけれど、松井くんの圧倒的な恵比三像に対して納谷くんの表現は逆に難しい方法で真っ向勝負に挑んでるんだなって。あと芝居を心から愛してる覚悟じゃないとそのやり方はしない。たぶん。

だって笑いだけでその人の全ての感情を表現するなんて、本当に恵比三という人物造形が納谷くんの中で出来てなかったら小手先だけのハリボテ芝居じゃないですかそんなのは。少なくとも私はそんなふうには感じなかった。

ちゃんと清濁併せ呑んだ感情を背負った恵比三がそこに存在してた。だからものすごく、納谷恵比三に「人間」を感じていた。

挙げたいシーンは山ほどあって納谷健くんだけで1万字ぐらい書きたいけれど長くなるんでどうしても書いておきたいとこだけにしますね。

死んだ禄郎を背負い(引きずりつつもちゃんと持ち上げる筋力すごい)「お前重いねん…」って言うとこ、客席は笑っちゃいけないけど笑っちゃう。みたいな感じになってたんですが

千秋楽は「お前重いんじゃ…」って変えてて。

なんとなく「ねん」より「じゃ」の方がもうそこには居ない人に語りかける、遣る瀬無いトーンがが強くこちらに伝わってきたので良かったなぁ。たった語尾ひとつのことなんですけどね。

そのあとの布丁とのやりとりがあって放心状態のまま「閻魔ァ…」ってつぶやくシーン。松井恵比三は自分でどうにかしたい、というニュアンスがあったのに比べて納谷恵比三はどうにかしてくれよ、生き返らせてくれよ…みたいな藁にもすがりたい物悲しさがあったので私はそっちの方が好き。

親友の禄郎が死んだ時も、父親の布丁が死んだ時も納谷恵比三は肩を無理やり揺らして確かめるような、揺り起こそうとするような動きをするんですよね。そこも松井恵比三と対照的だった。

先述したとおり納谷くんが恵比三に対して抱いた負の感情に私はものすごく共感できるんです。生きていく中でああいう人の無神経さ、善意しかない悪意に傷つきもした。

でも納谷くんは恵比三を決して完全に嫌なやつにはしなかった。あなたのその選択に救われた人間がここに居るよってことを、納谷くんがいつか知ってくれたら嬉しいです。

弁才の方が本来の納谷くんに近いキャラクターではあったのかな?クールな松井弁才とは違って熱血漢で男気があってあどけなくて。

物語の中で一番成長とか変化を感じさせるのが、霧の納谷弁才かなあって思いました。

 

それでも自分で選んで決める事ができる弁才は

強さもちゃんと持っている。

どんなに弱くても、弱さを覆す強さは
いつもどこかにあるんだと思いました。

いい言葉ですよねえ。愛をもって解釈して、よく分析している。

納谷弁才は感情を隠しきれないぶん、恵比三を忌みながらも少しずつ慕っていく複雑さだったり達磨や仲間たちに対して抱く素直な心の動きがその場その場で段階を踏んで伝わってきました。

自分の弱さすらも隠せない納谷弁才愛おしいな。

納谷くんを今回「劇団Patch」として見直したからこそ少し厳しい意見も書きます。

恵比三をやるにあたって少し気負いが強すぎたのか役に入りきってしまっていたのか、他の役が喋り出したタイミングでも隅で禄郎と細々したわちゃわちゃがあって、見ていて確かに面白いし役としては合ってるけど

どうしても集中が削がれて話の展開を遮る要素になりかねなかったからそこは観ていて気になりました。

あとこれは演出上どうしようもないといえばどうしようもないけど、やっぱり小道具の扱いがね。落としたり巻物が綺麗に開かなかったり、ヒヤヒヤしない回のほうが少なくて不器用なのかなぁって心配になるくらい。

納谷くんが振り付けたキャスパレそのものはこれ以上ないほどかっこいいし個性豊かなキャスト紹介大好きだけど、運任せになるくらいなら確実なものを観れたほうが良かったかな。

偉そうなことも書いてしまったけれど。私は、納谷健という役者に恵比三・弁才という役で今回巡り会えてよかったです。特に、恵比三をあなたが演じてくれて本当に良かった。

きっと私みたいに納谷くんのことを先入観で見くびっているお客さんと昔も今も戦い続けてる最中だろうなって思うんですけど、片っ端から芝居という拳でぶちのめせ!後悔させてやれ!倒せ!見返してやれ!

芝居を愛する納谷健にはそれが出来ます。劇団Patch納谷健をセコンドで応援します。

 

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納谷の女各位へ。納谷くんを知るすべを持たない哀れな私をどうかよろしくお願いします。友達が欲しいです。

 

毘沙丸布丁(阿修羅・閻魔大王)

まず共通して言えるのは布丁・毘沙丸ともにふざけるシーンがないからって閻魔大王の下りでハッスルしすぎだ君たちwwwwwアドリブ大好きか!!
霧恵比三「からの?」霧閻魔「か、からの…?」スタンプぺったんでも始まるんかと思った。ちなみに破壊ランナーは未見です。
虹閻魔は大王…イカじゃないぞぉ?とか、ゴルフのスイング練習し始めたりとかちょいちょいオヤジ入ってた。

 

星璃

最初霧だったんで、わたしの観たかった星璃丸さんだぁーー!!!って感じでした。星璃さんに高笑いで見下されたい。星璃さんを崇め奉りたいという理想の姿がそこにはあった…(終)
星璃丸さんはどう見ても群雄割拠を生き抜いてトップに立つべき人の器でしかないといいますか、とにかく軸がぶれない。どっしりと構えていて威厳たっぷり。血統書付きの犬。
そういうプライドという牙城の基盤には強さがすべてだという洗脳に近い阿修羅様の教えがあったんだと思うと、疑いすら持たなかった絶対的な信念を親から直接奪われたことへの虚無は大きいですよね。
言い方すっごい悪いですけど棄教した親とその子供を見てるみたいでした。かなしい。
是も非もなく人を殺めてきた俺の人生はなんだったんだって言いたくもなる。そんなもんいきなりどう生きたらいいかわからなくなるよ私なら。そりゃあ弟にキレ散らかしたくもなりますわ。
前回の定春兄やんに引き続き、星璃さんの薄幸お兄やんっぷりには肩入れしてばかりの2017年です。
星璃丸さまの殺陣ってなんかもはや剣が自分の腕みたいに動きますよね。剣が生きてるみたいに。
その不気味さも相まって星璃丸さまの総合ビジュアルは星3000000000つぐらいですね。星璃だけにね。やかましいわ。
星璃丸さまが最後浪花忍法帖をしっかりと手に取って確かめるまでの流れは見ていてツラかったなぁ。布丁さま視点で見たら命をかけてもいいくらい大事なことなんだけど、毘沙丸さま視点で見たらホントにくだらないよ。
この世のすべてを手に入れてやるくらいの覚悟でいばらの道を歩いてきたのに、こんな紙切れしか残らないのか…って感じよ。どんな形であれ幸せになってほしい。
星璃布丁さまはママみがすごいあった。繊細さを表現させたらやっぱり星璃くんは抜きんでてうまいなあと思っていて女性的な心の揺らぎみたいなものを終始感じさせてくれてた。
声色が優しいからかな、恵比三を諭すシーンなんかは特にそうだったかも。常に一歩引いて見守る。
全身全霊で守りぬいた毘沙丸を腕に大切に抱きしめながら、命からがらではいつくばる布丁さま。ああ布丁さま。
カテコの挨拶で兄弟の組手みたいのがあって星璃布丁さまがそれを見つめてふっ、って優しく笑いながらはけるの最高に母性を感じませんか。そうですね感じますね。

 

 

僕らは劇団です。

若い男達が集まってるだけで

少なからずアイドル集団に見られがちです。

決してアイドルのみなさんが悪いとか

ではなく僕たちは劇団です。

星璃|劇団Patchオフィシャルブログ「必死のパッチ-必死やなかったらチッパに改名-」Powered by Ameba


あー!!!!悔しい悔しい悔しい。
劇団Patch所詮こんなもんか」とか、観た人それぞれの感じ方はどうでもいい。自由だから。
どう思われたかが悔しいんじゃなくて、劇団Patchが「これが劇団Patchだ」というものを出し切れなかったり、少しでも悔いの残る結果になってしまったという事実があるなら私は死ぬほど悔しいよ。
でもね、まだPatchを観ていない人とか興味を持ってくれた人にとって今回の出来不出来が伝聞だけで伝わってしまうのは絶対に嫌だ。真価は自分の目で確かめてほしい。
それこそ劇団とか、アイドル集団とか、そういうくくりじゃなくて「人を見てくれ」って思う。
こうして感想を書いてこういう見方をした人もいるよPatchってこういう良さもあるんだよって伝えられる力に少しでもなれたらという気持ちもあって今これを記しています。自戒も込めて。
星璃さんのお芝居と言葉の熱量が大好きです。アズマで今度は全員そろってリベンジしに来てくれる日を笑って、信じて、待っています。

 

三好大貴

虹の三好毘沙丸はどちらかというと流浪っぽい立ち振る舞いで、また全然アプローチが違ってて。
なんかものすごく自由を愛するスナフキンっぽい。三好君のすらりとした体格のせいもあるかもしれないけど。
政治力や統率力があるかどうかは定かではないけど、でもとりあえずめっちゃ強いからカリスマ性でアズマ取り締まってます的な、用心棒っぽい感じが強かったかも。
阿修羅様への忠誠というか生きてく術を教えてくれた恩義はありそうだけど、そうやって生きるしかなかった人生に対する哀愁が漂ってるからアズマという国そのものへの執着はあまりなさそう。
星璃丸さまがまだ寿・大角に対して手駒とか、まあ忠臣くらいには思ってやってもよかろう的な視点を感じるのに対して
三好毘沙丸はマジで目が一切笑ってないからね。ちょっとそこの人くらいな感じで指示出してそうじゃん。孤独に愛された男。
だからこそ最後アズマ組のシーンで家臣に心を開くところのギャップがとっても素敵だった。少しずつ心の雪解けがきたらいいな。
三好くん楽日あたりはテーピングまでして殺陣こなしててホントに満身創痍…うぅ。長丁場お疲れさまでした。最後まで誇り高い毘沙丸さまでした。
三好布丁も安定感ありましたね!!やっぱり実年齢もあってか落ち着きのある演技がいい。そしてパパみが強い。
基本的に出ずっぱりだけど誰に対しても愛を持って接していて、表情も豊か。
三好くんの何がいいってあの特徴的な声なので、殺生ダメ絶対!のあとの
戦う→「恵比三」「んぇえ…」戦闘再開→「恵比三」「ですよねぇ…」戦闘再開→「恵比三」「ァー!!」のくだりなんかはもう松井くんのテンポ感とバッチリ息が合ってて最高でした!
その声が最大限に生かされるのがやっぱり崖から落ちた後の、絶望的な慟哭。
あらゆる負の感情を全部吐き出した地獄のようなあの叫びは酸いも甘いも経験してきた三好くんにしか出せない。鳥肌立ってました。

常に人と関わることに臆せずたくさんの出会いと別れを経験し、感じたことを作品に昇華する気高さを持った三好くんはこれからもPatchの中心に必要な存在だと思ってます。

やんちゃ坊主だらけのPatch大家族の、ビッグダディらんパパ!頑張れ!

 

大角(吉本考志)

いやまず声どうした?っていう。出落ちwwww

戦乱渦巻く時代通り越して一人だけ原始時代なんだけど。はぁおなか痛い。

でっけえ刀も「4日かかった!」とか言うからあぁそうね原始時代だもんね・・・ってこら。いちいち笑かしてくれるんじゃないよまったく。

「お前は忍びにゃ向いてねぇ・・・」ってこら。瀕死の禄郎だってアンタにだけは言われたくないでしょうよ。

あの私ほんとに冗談抜きに、ちょっと野暮ったくて眠そうで目がきらきらした人がドストライクなんで・・・んこぼのお顔がPatchで一番男前っていうくらいタイプですし

正直物販とかで素の吉本くんとは見つめ合うと素直におしゃべりできないレベルには喪女力発揮できるんですがなんか逆に安心して観られるわそういう役回りの吉本くん。さいこう。

初見は私の遼くんを返して!って思わないこともなかったけど。まあそれはどうでもいい。

や、でも真面目にそういうコミカルなキャラクターが柔軟に出来る吉本くんがいてこそ劇団って感じがするよ。イケメンがイケメンをやらない世界。

弁才に振り回される大角劇場(いま名付けた)も毎日笑わせてもらいました。焼きにんにく。

大角といえばなんといってもバカみたいに使う火遁の術。っていう割にはフィジカルな大技のほうが目立ってたけど。

IQが低いので「炎のスタンハンセン!ウィー!!!」で毎回ゲラゲラ笑ってたのに大千秋楽だけダイナマイト大角になってたー!!!なんでー!!!!最後にウィーしたかったーーー!!!

とか思って家帰ってパンフ観たらむしろダイナマイト大角が必殺技だったみたい。むむ。私はスタンハンセンを推したい。

まあその、なんだ、舞台期間のランニングは心配になるからほどほどにね。釈天様をやってるときですら声で「んこぼ…」ってなってたから。

 

寿(藤戸佑飛)

みんな大好き寿ちゃん!!「びしゃまるさまぁ~!」の第一声からほんと~~に~~終始かわいかったあ~~~!
あの声を22公演やり続けたんだから、さすが歌やってただけあってのどが強いし発声がいいのかな。
藤戸くんは本当に変幻自在!濃い役だろうが何だろうが全部自分のものにして、舞台上で存在感を与えてしまうしかつストーリーの邪魔にもならないスパイスとしての立ち回りの上手さは天性の才能ですね。
オカマキャラでいうと末満作品ではなかなかどうしていいポジションの役も多いのでいつか藤戸くんがTRUMPシリーズに出た暁にはミケランジェロとか、ジャックブレアみたいな役どころで開花してほしい。
見た目はコロコロしてるし葉加瀬太郎だけど喋り方からしゃなりしゃなりした身のこなしからザ・くノ一!
くノ一らしく、お色気?というか妖術を使って敵陣を錯乱させる、まさに蜘蛛のような曲者キャラ。

執拗にどくけしを大量消費させてくるどくつかいのジムリーダーっぽいです。なんで私はいちいちポケモンで例えてしまうんだ?
妖虫で恵比三の意識下に侵入するとこの扇子の扱いがセクシーすぎてて。あららら。お楽しみかな。
毘沙丸さまといい恵比三といい弁才といい、顔の良いオトコに目がなさそうなとこもお茶目でかわいい。
ていうか多ステ民全員感じてると思うけど、藤戸くんの安定感やばくないですか!?
笑わせどこで絶対笑いをとれるし、私がみた範囲では大きなセリフのトチりもミスも無かったし、キャスパレの扇子から巻物とかコンマ秒単位で毎回正確だし。強心臓すぎる。
早口が気になるってハブレンのとき書いてたけど、今回それもあんまり気にならなくなってた!
というか語気が荒くなったりするとこはままあるんだけどちゃんと寿ちゃんの焦燥と連動した抑揚だからこの子本当にオールマイティーだなぁって改めて思いました。まる。
ちょっと面白かったのが、釈天様の声当ててる藤戸くんが「恵比三を安須真に向かわせましょうん!」ってなっちゃってた回。出てる出てる。寿ちゃん出てるぅん。
藤戸くんの人柄の良さってのはカテコでも寿ちゃんをキープしながらも、客席のお顔をじっくり一人一人ちゃんといつも見てくれて目が合ったらにっこりとほほ笑んでくださるところですよね。ちょっとこっちが照れちゃうくらい。ずっとエンターテイナーですね。
メイクが上達しました♡っていう最後の挨拶も可愛かったわ♡でもつけまつげのつけ方だけはずっと気になってたから、女子会で教えてあげるわね♡♡♡(テンション迷子) 

 

禄郎(尾形大悟)

せーんぱーい!!!!の一言で客席のハートをがっつり掴んだ今作品のシンデレラボーイ!

大人にならない21歳こと尾形くんの素直な心の動きが役とリンクしたお芝居とっても癒されました。

腰巾着ワンコかな?って思わせといてのがっつりチートキャラ。ぽやぽやしてるけど実は機械に強い尾形くんっぽい。

ジャー忍が現代劇だったら、天守閣のセキュリティーとか侵入してハッキングスキル駆使してそう。とんだ知将だった。

体術も妖術もマルチに使えるし水場で無敵だしろくろー主人公じゃん。あかんか。

水遁の術が得意なのはカエルの色だからなの〜?!っていうクソどうでもいい疑問をずっと言い続けてます。オタク、能力とモチーフが共通してるみたいな設定大好きじゃん。

寿ちゃんだったら蜘蛛とかさぁ。大角は…原始人だから。火を使う。

「鍵の僕を倒さんとねえ〜!?」ってめっちゃポケモンでジムリーダー戦いく手前のキャラっぽいセリフですよね。意外と苦戦してなんやコイツみたいな。

たぶん禄郎ちゃんは相手に勝ちたい欲よりも誰かを守りたい、パイセン至上主義で生きてそうだしね。

でもちゃんとパイセンや達磨に刃向かう輩をにらむ目つきは鋭くて闇尾形におわせてた。っょぃ。

尾形くんの殺陣は手足が長いから迫力満点で、ルチャ?も毎回すごい!ってなってた!前方席で見たときの臨場感!

すっっごいもう好き!尾形くん!って思ったのは、最後恵比三がわーっはっは!って笑い始めたときの反応で
私が見た最初の1、2回は「せ、先輩…??」ってアララ急にどうしちゃったのかな?で苦笑まじりにつられて笑っとこ!みたいな感じだったんですけど
最後の方の公演は「先輩…」って、なんとなく全てを受け入れたような吹っ切れたんだなって心から同調するような表現に変えてきてて。え、泣いた。
終わりが近づいてたから意図して変えたのか、お芝居をする中で気持ちが変わってそうなったのかはわからないんですけど尾形くんのピュアな感性を絶対にこれからもお芝居に生かしてほしいって思った。

ちょーっとだけ気になってたのはヒとシの滑舌かなぁ。「隠密百人衆」と「百人を?!峰打ちで?!」ってセリフ毎回頑張れ!ってなってた。

尾形くんには病的なまでに笑わなくて愛を知らなくて、自分の世界に入ったらイキイキしだす役をやってほしいので4期生で淋しいマグネットを演ってください。生きてるうちに尾形リューベンが見たいよ私は。

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達磨(田中亨)
はい。推しです。ここのターン長いですよ。ほとんど固定カメラで目で追っていたので。
親切なお知り合いの方々が大阪公演の時点で「たぶんフジコさん達磨に殺されるパターンだと思うので楽しみにしていてください」って各所で余命宣告をしてくれてて良かったです。
完全にキャラクターが好きを極めすぎていた。余裕で心臓を持っていかれた。着払いで返してくれわしの心臓を。
あのー、、二面性がある黒幕キャラって推しにやらせたい度銀河点じゃないですか?大好きな顔が。大好きな声が。欺いてくるわけですよ。
達磨に至っては2度も。2回メタモルフォーゼがあった。ほぼ3役みたいなものでした。死ぬぅ……(過呼吸)
田中くん過去ブログの質問コーナーで戦隊モノにもし出られたら謎の少年やりたいですって言ってたもんね。物語のキーマンになる少年。達磨だよマジそれ!ありがとう世界!
ただね、私は野生の勘だけはするどいオタクなので初見までネタバレ避けを徹底していたにも関わらずアズマ側に寝返ったあとの恵比三の手紙とか禄郎に対する不自然な「ごめん…」のトーンでなんとなくまだ裏ありそうだなって疑ってて
第3形態「僕は味方だよ!」達磨ちゃんがきたとき「知っっっってたーー!!」って心の叫びを握りこぶしに抑えながら観てました!大勝利!
一番最初に出てきたときはね、村の少年の立ち方や振る舞いはともかくちょっとびっくりするくらい棒読みだし明らかに他のメンバーに比べて台詞がボソボソしていて
あぁ〜やっぱり声量の無さとか発声は彼の課題なのかなぁ…って危惧してたんですけど騙された。私が堕ちた田中亨くんはそんなタマではなかった。
禄郎を刺殺(に見せかけてただけだけど)してからの声の出し方、姿勢、相手に対する攻撃的で冷静な視線の向け方とか全部全部狙って変えてきてましたよね??私が贔屓目なだけかなぁ。でも私がそう見えてるからオッケーーーイ!!!!
あんなにオドオドして誰に対しても探り探りお伺いを立てていたバブバブ初期達磨ちゃんが……えーん!!
「計画ではここまでだよ」「(チッ……)どうなっても知らないよ」あたりなんてもう…ハァ…………観てるときの私顔赤くなかったですか?(知らんがな)
田中くんのおぼこいお顔と(でもハブレンから半年しか経ってないのにグンと精悍になった。怖い……)あの声だから、一つ一つのフレーズがマジで破壊力強いんですよね。火薬積みすぎ。
何が一番恐ろしいって「僕はアズマの忍びの中でも能力が高いよ」って自分の強さを自負しながらも根本的にはずっとメンタルが少年なんですよね。言葉の節々に出る幼さだったり聞かん坊の大角さんにカチンときてるとこだったり。かわいい。
「へぇ、やるねぇ♪」とか大人ぶった戦闘狂のそれじゃないですかやだー!絶対この子楽しんでる!そりゃそうだよね自分と互角の強さを持ってそうな恵比三をずっと見てきて、ウズウズしてたんだもんねきっとね!やっと戦えるぜってなもんよね!
達磨ちゃんはファーストインプレッションもすごいけど、何度か見ていくと基本的には布丁さまに従ってるしその強かさと子供っぽさのギャップで心臓をちぎっては投げちぎっては投げされるパターンですね。ええい。いたぶってくれるな。わし何回も死んどる。

アズマの人間なのにごくたまに大阪弁のイントネーション出ちゃうの残念すぎて、気になった回は都度アンケ書きました。鮮度が大事。
私は殺陣に関しては語るすべを持たないので下手なこと言えませんが、虹の千秋楽だったかな?納谷恵比三との太刀合いででキッカケのSEが鳴らず2秒くらい静止した間があったんですけどそこを2人で息をピッタリ合わせて自然に流していたのがおぉって思いました。のびしろ。
「有り難く頂いてくね〜」「じゃっ、元気でね!」ニン!はい。かわいい。言葉はいらない。
僕たち、スパルタンエックスみたいじゃない?!あたりからの達磨ちゃんってさぁ〜もう今までずっと被ってきた仮面が取れて顔つきから何から完全に本来の達磨少年ですよねぇ〜。恵比禄とタッグを組めて楽しくて仕方ない!ってかんじ。
ていうかスパルタンエックスのチョイスが絶妙に古くて(ジャッキー映画いいですよね)絶対田中くん自身も若いオタクも知らんじゃろ!とか思ってました。ちゃっかり自分をジャッキーにしちゃう達磨少年良いよすごく良い。
スパルタンエックスって日替わりなのかな?って思ったんですけど違いましたね。てっきり3人で戦うやつに例えるのかと。
チャーリーズエンジェルとか、キャッツアイとか…??女性モノしか浮かばないや。
まぁサモハン・キンポーってこんなに何回聞いても味するものなのかっていう新発見ですよね。なんの話じゃ。
別にモンペヲタとかじゃなくて単純に達磨ちゃんのバックボーンを考えたら、村を焼かれて(焼かれてない)身寄りもなくってずっと1人で戦ってきて、それはきっと弁才も同じなんだけど
感情を殺し人を欺いて生きる忍びとしての隠密スキルはどう考えても弁才より上位互換だから、どれだけシビアな生き方をしてきたんだろうって。

同じ境遇にいてなお自分を守ろうとしてくれる弁才へのまんざらでもない敬愛とか「生きていて良かったって思う?」ってのは本心なんだと思う。
初期達磨ちゃんも第2形態達磨ちゃんも、喋り方が棒読みなままなのだって仕方ないじゃん人に感情を悟られないように関わらずに隠して任務を全うしながらそうやって生きていくしかこの子は無かったんじゃん??って、わたしはとらえてました。一意見ですけど。
だから生まれて初めて3人で、仲間と一緒に戦えるっていう喜びに満ちている達磨ちゃんを見ているだけでもう
「生きていて良かったって思う?」っていう切ない問いかけの答えをこの子は自分の人生に見出したんだなって胸がいっぱいになりました。抱きしめてあげたい。
布丁さまに対する並々ならぬ恩義もそうですね。命にかえても、忠義を尽くす。生かされた命だから。
最後毘沙丸さまに斬られそうになるとこのお顔、潔く腹を決めたオトコの凛々しさが溢れてたしそこから「布丁さまの亡骸を…」ってとこでまた生かされた。安堵よりも先に兜の緒を締め直したような顔になるのがもうーー!!好きぃーー!!!
命があるかどうかよりも、使命があるかどうかに生かされてる覚悟の達磨ちゃんを一生推します。

生かされる限り何度でも起き上がり続ける・・・我孫子さんが達磨が一番好きって言ってたのわかります。
なんか我孫子さんにしろ前回の末満さんにしろ田中亨くんという人間ありきで、演出家さんとかが田中くんが活きる役を与えたいっていうタイプの役者さんなのかな?って素人ながらに感じました。もちろんそれは若くてまだ経験も浅くてってのもあると思うんですけどね。
同じ回を観ていたお知り合いの方が「田中くんは替えのきかないタイプの役者さんですね」って仰ってたのほんと〜に嬉しくって。それです!今の亨くんに出来ない役はたくさんあるかもしれないけど、亨くんにしか出来ない役だって無限にあるの。
役がついてくるか、役に染まるかの2パターン説ありますよね?今の田中くんは前者な気がする。ナベの先輩でいうと、辞めちゃったけど阿久津くんとか柳くんあたりがそんな感じ。

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この手の役者さんを推したい!って思ったの初めてなのでちょっと怖いですけど…うん、毎日予測不可能で楽しいですよ。今が一番Patchを推してきた時間で楽しいかもです。応援させてください。
 

以下、至極どぅーでもいい雑感まとめ。

おがたなか(尾形くん・田中くん)シンメが大好きなので観察記録です。

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最後に私の好きな「これが劇団Patchだ!」動画を載せておきますね。

ご清聴ありがとうございました。これからもPatchをよろしくお願いいたします。

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【ハブレン小噺】きみがゆめのなかで

ハブレンロス期(略して羽生期)にあたまの中でずっと思い浮かべていたお話です。

蓮太郎が捕まってしまってから出所するまでの間の親春。

ファンアートとか描けないので無理くり形にした小説ともよべないような散文。

タイトルと一部歌詞の引用は好きな曲からです。どうぞ。

http://sp.nicovideo.jp/watch/sm14426922

 

 

 

きみがゆめのなかで

 

『いっそ君のぜんぶが夢ならよかったのにな』

 

「羽生くん…なんで、おるん」 
「おう親春。元気しとったか」

ぼくはひどく驚いている。
夕焼けの空を背負って、ぼくの正面に立って嘘みたいにからからと笑うひと。
羽生くんはここにおってええんやろうか。
ここは、どこなんやろうか。

「おつとめ、おわったんか?」
「何を言うてんねや。お前と兄貴とで万博行く言うたやろ?」
「…ばんぱく、連れてってくれるん?羽生くんも一緒にか!?」
「アホやのお親春は。せやから俺ここにきてんねやないか」

羽生くんの手ぇがくしゃくしゃとぼくの頭を撫でる。前と何も変わらない。懐かしいその響きにぎゅっと胸がくるしなる。
ああきっといままでが夢やってんな。
なんもかわらへん。お父ちゃんも、羽生くんも。

「それにしてもお前んとこの兄貴おっそいなぁ。どんだけ待たせんねん」
「兄やん忙しいんや。おとうちゃん入院してもうたから、稼がなあかん」
「せやかて俺の首長なるやろが。終いに月まで届いてまうど」
「羽生くん、首長なるん?羽生くん、キリンさんなん?」
「アホか。例えや。」

首長なるんはようわかれへんけど、拙くてここちよいこのやりとりがずっと続いてほしい
定春兄やんがもう少しだけ帰らんとおってくれたらええな、とぼくは思った。

 

「せや親春。暇やし、久々に遊んだろか。何がええ?」
「…かくれんぼ!」
「お前はそればっかりやな。まあええわ」
「ほんまに!?ほんまのほんまか!?」
「ほんま以外に何があんねん。ほな俺が鬼や。かぞえんで。」

いーち、にーい。
ぼくは嬉しくて何度もふわふわと宙に浮きながら、走っても走っても声のするところから動いていかない体をもどかしく感じていた。
ごー、ろーく、しーち。
むかしを思い出し右へ左と隠れ場所を探してみる。
ぼくの手足が収まる場所はなかなか見あたらない。
もういいかあい?
羽生くんの声がする。
ジタバタと体を動かして、やっと見つけた暗がりに必死で体を埋めた。
もういいよお!
丸めた背中を起こしてぼくは言う。
振り向いたら今度は羽生くんの姿が
どこにも見つけられへんかった。

 

羽生くん、あんな
お兄やんがうそつくねん 
兄やん 忙しいいうて
ばんぱく いうのに連れてってくれへんねん
お月さんのいし、見に行こいうたのに
羽生くんはな、いけずやねん
ぼくのこと探しに来てくれへん
羽生くん 羽生くん

ぐるぐる体は回る。目を閉じるとお母ちゃんの鼓動が聞こえる。

もういちどぐるりと空が回転して、夜がずっと高くなる。
お月さんがまるいなぁ…


はっと目を覚ましてもう一度振り返る。
人気のない見慣れた部屋。
まどろみながら、わたあめのような甘さが少しずつ溶けていくのをぼんやりと反芻していた。

「親春、おはようさん」

「……おばちゃん」

羽生くんのおばちゃんがお布団の側で衣服を畳んでいる。並べられた洗濯物からはふんわりとお天道さんのにおいがした。

 

「あんたのおとうちゃんにつきっきりでお兄やん色々忙しゅうてかなわんて、しばらく親春の世話見てくれ頼まれたんや」
「ほうなんか。えらいこっちゃ」
「よう眠っとったな」
「…あんなおばちゃん。羽生くんの夢をみてんや」

おばちゃんと羽生くんは同じ匂いがすんねやなあ。
ふと、耳鳴りとともにぼくの聴きたかった声がする。


「………それは、堪忍やな」
「なんでおばちゃんがあやまるん?」
「えらいうなされとったんは、おばちゃんが側におったからかもしれへんからなあ」

ふっと表情を曇らせてきまりが悪そうに手をとめたおばちゃんに寄り添い、弱々しく問う。

「羽生くんは、どないなるん」

ぎゅっ、と祈るようにおばちゃんのエプロンにすがった。
言葉にたっぷりとためらいを置いて、おばちゃんが息を吐く瞬間にぼくは目を見張る。

「……あんこは、まだしばらく”おつとめ”や」


ーーーおとうちゃんも幸い傷がそない深くなかったさかい早くに意識が戻ったんやて。取り調べやらなんやらで退院までかかるやろうけど…とりあえずは大丈夫やで。親春はなんも心配せんでええ。

無理やり明るく振る舞う声がするすると通り抜けていく。
ホルモン臭いエプロンを握ったままぼくが固まってしもうたんは、ぼくの頭が弱いせいとちゃう。
ぼくが子供でおれへんかったからや。
やっぱり、大人なんてなりたあない。

エプロンの匂いをぎゅうっと吸い込みぼくがわんわん泣いているあいだじゅう
おばちゃんはぼくの頭を撫でながら堪忍な、堪忍な、と何度もつぶやいていた。
おばちゃんはなんも悪うない。おとうちゃんも羽生くんも黒男のおっちゃんも悪うない。
悪いんは全部羽生くんと仲良うでけへんかった、ぼくのせいや

窓の向こう
かんかん照りの空はまだまだ高くてとおい。
じゃわじゃわうるさい蝉の声
むしあつい部屋とあしたのジョー
耳の奥でまた声がする。
ぼくの聴きたかった声がする。


『どないせえっちゅうねん!』

なあ、おばちゃん。
羽生くんのこと助けてあげたいねん
ぼくがあかんかったからおとうちゃんも羽生くんもこないなってしもうたけどな、それでも助けたいねん。
なあ、おばちゃん。ぼくどないしたらええ?
羽生くんおらんかったら、仲良うでけへんよ
羽生くんはもうぼくのこと探しに来てくれへんのかな。
いけずして出て来てくれへんのかな。

このまま大人になってしもうたら
目をつむっても会うてくれへんようになる?
かくれんぼも月の石も
間に合わへんようになってまう?


なあ、おばちゃん
ぼく、どないしたらええ?

 

おわり。

【舞台】七味の一味 第一回公演「家族百景」感想

4月にPatch stage vol.10「羽生蓮太郎」【舞台】劇団Patch「羽生蓮太郎」感想 - 33番書き取り帳が出ていませんにて。

それまで完全ノーマークだった劇団Patch田中亨くんに射抜かれ
彼の初客演舞台を絶対に見逃したくない!という勢いのままにチケット購入。
もちろん同劇団の吉本考志くんも宮春お父ちゃん親子共演だ〜

そういえばぱちすて以外で観るの初めてだな〜ってPatchファン的に高まりながら

8月6日日曜日、前日遅くまでレイトショーを観ていたにもかかわらずルンルンな気持ちで大阪遠征へ!


前回来たときと同じインディペ2nd。

ハブレンは円形舞台を360°観客席で挟むステージ構成だったんで
段差状になった客席で後ろを振り返って年齢層も性別も幅広い客層にこっちがドキドキ。
柿食う客でご活躍されてる女優七味まゆ味さんの初主催、しかもWSオーディションあった舞台だもんね…
客演観劇も何気に初体験なので完全に参観日の気持ち。心臓バクバク。


舞台中央には日焼けて色褪せた家族写真がペタペタ無数に貼られた壁のセット。
物語は取り壊しの決まった古い家屋からはじまります。
ぬるりと上手から現れた孫の遼(吉本考志くん)がぐるっと客席…というより
その先にある風景に視線を回し、ゆっくり眺めながら舞台と客席の間を練り歩いていく。
家族写真の前で歩を止め、部屋にあるものを懐かしみ確かめたりしていると袖から木箱を抱えた全登場人物たちが現れオープニング。

soundcloud.com

 

悪い芝居の岡田太郎氏によるテーマソングに合わせ命のつながりや遺伝子連鎖を模したダンスで

高らかに産声をあげながら総勢32人の家族たちがエネルギッシュに、弾けるように舞う。

岡田さんの音楽は虚構の劇団・小沢道成さん主催の舞台、EPOCH MAN「鶴かもしれない」のDVDで一度聴いたことがあったのですが

エモいギターのリフが爽快でなんとなく舞台上と、ライトのまばゆさや熱量なんかに親和性が高いような気がする。好きです。

 

家族百景はまあざっくりいうと三世帯の家族のお話で。

とにかく大所帯で役も多いので配役表をもとに家系図作ってみました。記憶違いしてたらごめんちゃいまりあ。

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家訓は他にも 結婚は家族全員の承諾を得ること などいくつかありますがうろ覚えのため抜粋で。。。

前半は祖父・光郎と祖母・紅葉の半生が描かれ、宴の席で過去を振り返る形で息子の悦郎、孫の遼の出生や結婚にまつわるエピソードがあり

これまでの藤田家がこれからの藤田家につながっていくための一夜を描いたストーリー。

色分けされてるのは世帯ごと(光郎・紅葉夫妻は例外的に夫婦で2色)に衣装が配色統一されているためです。

役者さんの顔が分からなくてもああここの家族なのねって目でカテゴライズ出来るし
色は統一されてますが世代や年齢とか役ごとのパーソナリティーによって全員違う衣装になってて芸が細かい。

女性演出家ならではのこだわりだなって前方席で衣装じっくり見入っちゃいました。
特に光郎さんと紅葉さんはそれぞれ7人の役者さんが代わる代わる演じられてるのでファッション史みたいで楽しい。

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田中亨くんのブログから拝借した集合写真がわかりやすかった。壮観。

紅葉さんは演じている方みなさんお綺麗ですしトップス白ボトムス赤って縛りの中で髪型やデザインで変化をつけていておしゃれ!

個人的にはどんな舞台を観ていても使われる色について考察するのが好きで

メインキャストの光郎()と紅葉()から生まれた息子悦郎がなのとか

プロの役者になることを夢見ている孫の遼()は

音痴なのに歌手になりたいっていう無謀な夢を抱いていた祖母・紅葉の要素を

色濃く受け継いだから赤の近似色なのかなとかそんなことを考えてしまいます。

2人が7つの時代を演じ分けるのではなく、14人の夫婦が7組舞台上にいるっていう構成はけっこうキーになっていて
それこそルックスだって違うしキャリアも技量もさまざまな役者さんたちそれぞれが互いに寄せよう寄せようと気負わず
芯の部分は共有してるものがあるけれど、あえて独立した個性を出す。
自分の中の光郎像、紅葉像の表現を楽しんでいることが客席に伝わってきました。
心象風景を描くシーンでは7組全員が舞台に出てくるし時にはシーンのメインとなるキャストに

ジェスチャーでツッコミを入れたりリアクション入れてみたり、シームレスに想い想い動き回ってる光景が面白かった。

全体的な舞台の使い方と演出の仕方がマンガのコマを読んでるみたいにわかりやすくあっというまに感じて、なんでかなあと思ったときに

私、昔からドラえもんとか藤子F不二雄先生のSF短編集が好きでよく読んでたんですよね。

F先生のマンガってストーリーや設定が面白いのはもちろん少ないページ数の中でもコマの構成力・演出力が秀逸っていうのがあって、あの読後感と如実に近いものを感じた。

【映画鑑賞文】STAND BY ME ドラえもん - 33番書き取り帳が出ていません

過去記事にこれについてちらっと触れたものがあったので補足。たった2コマなのに未来へ帰るドラちゃんの気持ちと時間の流れとが手に取るようにわかる。

言っちゃえばストーリー的にはパパとママの出会いをドラえもんのび太くんが見にいく話、あれを読んでる感覚です(笑)

紅葉4が出産!光郎4走る!のコメディパートにおけるドタバタしたテンポ感、ぶっとんだオチのつけ方なんかや

悦郎とまさかのレディース上がり仁美カップルが結婚の承諾を得に光郎5・紅葉5に挨拶に行き

姉の厚子やご近所さん夫婦を巻き込んで収集がつかないままガチンコあっち向いてホイバトルになるまでのくだりなんかもすごくマンガ的。笑いました。

適当に石投げたら当たりそうな悦郎パパとチョリースな特攻服着た仁美ママ、水と油夫婦すぎて可愛いんだよお。

どこで知り合ったんだろう。カツアゲでもしてたのかな。

セカンドライフを目前にして急に紅葉6が光郎6と離婚したいと切り出すパート、あそこで常に光郎12345と紅葉12345が後ろにいて一喜一憂している光景なんかは

「自分会議」っていう短編のワンシーンを彷彿とさせられました。そっちは後味悪いお話なんですけどね。

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中盤での中村ノゾムさん美輝明希さんペアによるお芝居はセンテンス一つ一つに説得力があり、見応えがあって感情移入してしまった。

意地の悪い人に自分語りか?と言われてしまうのが嫌なのですが私という百景を語る上でどうしても切り離せない部分だし自分のブログなんで好きに書きます。

私自身、母との死別を経験しています。

何不自由なく育てられた私がキャリアウーマンだった母の持病を父から告げられたのが15歳のとき。

同時にそれが難治性(治療法はあるので難病指定ではない)でありほぼ生涯にわたって私たち家族もつきあっていかなければならないというような旨を淡々と聞かされていた。

普段忙しくろくに顔も合わせない父の言葉は正直はぁ?ってすぐには受け入れ難いものだったし

それまで与えられてきた幸せが見えない労力で成り立っていた事実を突きつけられ、進学や就職に対する不安、親に対する甘えがきかなくなることへの抵抗感など

此の期に及んで自分本位な考えしか頭に浮かばない自己嫌悪で耐えきれず毎日反抗してた父の前で久しぶりに泣きました。ギャン泣き。今も昔もプライド高いくせに精神年齢低め。

あとこの頃タバコへの憧れが半端ない時期だったんですけど、うちに灰皿がないから吸わない人だと思ってた父が気遣って外でタバコを吸ってる姿をふいに目撃して

あ、タバコって見せびらかすもんじゃないんだねダディ?ってなったら一気にどうでもよくなったんで

喫煙者っぽいとは言われますが今まで吸ったことないです。嫌煙家ってわけでもないけど今後も吸うことはない。

まあなんかそういう自身の経験もあって癌を告げられて紅葉さんに何があっても一緒に支えて生きていくって強く誓う光郎さんの覚悟がむちゃくちゃブッ刺さったんですよね。実際に私の父が最後まで弱音吐かずに闘病生活を添い遂げた鉄人なんで。

晩年。病床の紅葉7が遼と未来夫妻の粋な計らいと光郎7・悦郎・厚子ら家族みんなの協力によって行われた病院でのサプライズウェディングを心から幸せそうに見届け、今際の時に走馬灯が頭をかけめぐる場面。

少しずつ変わっていく愛の形が紅葉7の後ろに浮かんでいるのが本当に綺麗だった。

幼少期は初恋のように仲睦まじく戯れ、恋人時代と新婚時代は頷いたり笑ったりが照れ臭く。

夫婦の時代は話す顔つきや距離感だけでお互いを想い手と手取り合っている、壮年期は言葉を交わさず2人で遠くを眺めている…

愛する人との日々が四季折々にグラデーションを重ね、色づき、また春が巡って新しい命が芽吹いていく。

そんなかけがえのない人生の「百景」がそこに見えた気がします。

ラストシーンは中盤にあるワンシーンのリフレイン。

お庭にいる猫に呆けた様子で話しかけている光郎7にいつも明るく能天気な健二が

初めて「なぁ、じいちゃんってぇ…もー、こういうの嫌やなぁ…」と苦言をもらす。

しかしおじいちゃんの目には猫ではなくかつての自分と紅葉1、出会った頃の2人が映っていて光郎7もまた、一人きりになった世界で幸せな景色を思い返している。

もう一人の孫である健二という視点が入ることで老いていくこと、置いていくことを色んな角度から捉えたような切なくも優しいラストでした。

今回観劇できなかったかかづらふが全く違う角度からどこにでもある家庭環境を描く一人芝居であったように

家族百景もまたシンプルな戯曲だからこそこの大人数じゃなければ隅々まで描けなかったかもしれない。家族という普遍的な題材は多くの人にとってあらゆる観点で、あらゆる琴線にふれるので奥行きが深すぎるのだ。

ただただ観終わったあとのこの気持ちを家族と共有してみたい。そんなふうに自然に感じることが出来る時間旅行でした。

 

田中亨(光郎2)
光郎2は戦時中の日本で、恋人の紅葉と祝言をあげた直後に戦地に赴く青年時代を演じてました。
稽古中に亨くんが資料として借りてたDVD?も戦争ものだったのかな。なんにせよ、わたしのおばあちゃん大正生まれで終戦を体験したというくらいの世代なので
ずっと若い18歳の亨くんが当時のことをイメージして役作りするって考えたらすごい大変ですよね…
凛々しくて実直な青年でした。兵士としての滑舌や発声は、もちろんまだまだ荒削りでこれからの課題かなぁという部分もあったけれど。

声量についてはオープニングとエンディングのキャスト全員が一人ずつ「おぎゃー!」って叫ぶとこもマチネはタイミング合わせもあってか他のキャストさんに比べて若干控えめだったので

ん〜亨くんの声質色っぽくて好きだけどどうしてもこもってしまう、通る声じゃないからかなあ。

でももうちょっと遠慮しなくていいよ〜!初いなあ〜!って感じてたんですが

ソワレは勢いあまっておへそがみえるくらいピョーン!って来たんでかわいすぎて許しました。亨くん産まれた。
紅葉2の中村るみさんが光郎戦死の知らせを受けてわたしの初恋が終わったんです!って泣き崩れるシーンの熱演が本当に惹きつけられたので
その直後に「初恋は僕やなかったんかぁ…」って光郎さんが出てくるのちょうちょう超ーーーーッッ胸キュンでした!!!ずるい!イケメン!!!
戦死した同僚に生前渡してた遺品が出てきたので間違って伝わっただけで、実は怪我をして日本に返されてたよの光郎さん。
家族百景をシーンごとにマンガで例えるとしたら間違いなくキラキラ亨くんの光郎さん、ヒロインの魅力たっぷりなるみさんの紅葉さんは少女マンガ作画です。人生で一番美しい瞬間!
光郎さんっていつの時代も「男として」「日本兵として」「夫として」「父親として」何をすべきかみたいな概念が軸にあって
役割に縛られてるというか昔気質の日本男児の頑固さがある人だよなぁって思うので
そんな光郎さんに役割とか立場など関係なく一貫して「あなたが」生きててくれて嬉しい「あなたと」一緒に暮らしたいと寄り添ってくれる紅葉さんがいてくれてよかった。

あ、あと光郎ではないんですけど冒頭で藤田家の宴会が行われてるシーン、

悦郎夫婦と厚子夫婦や遼、未来、健二あたりが談笑してるですが後ろで光郎・紅葉を演じている全員のメンバーがその光景を憮然と眺めてるんですね。

そのときの亨くんが、一番すみっこの上手舞台袖と板のちょうど境い目みたいなとこにいて腕を組んでる、あの立ち方がむっちゃくちゃ亨くんって感じで良かった!うまく言葉にならない。

で、それをどうしても伝えたくて後ほど本人に伝えたら言葉足らずで「え、僕っぽいですかね。。。そうですか?」ってちょっと困らせてしまったんですが

あれは演出なのか、各々自分で考えるのかを聞いたら半分役なんですけど半分違うというか、シーン的にはあそこにいるようでいない

ほんとにただ空気みたいな感じなので僕はあそこにしましたーって丁寧に説明してくださってなるほどーって。

なんか多分藤田家の匂いだったり壁の傷とか、無機質なものやあの家にいた人たちの擬態化なんですよね。あれね。

それを表現するのに、なんとなくでも計算でも舞台(藤田家)と舞台袖(現実)の境目を選ぶっていうセンスがたまらなく好きです。推せる。
とにもかくにも初外部客演、お疲れ様でした!観に行けてほんとに良かったです。
ノンバーバルの殺陣舞台でどこまで成長を見せてくれるか、12月の荒人神も楽しみにしてます!!

 

吉本考志(遼)

twitter.com

観劇前に稽古場見学したPatchメンバーの三好大貴くんのツイートがずっと引っかかっていた。

いや、役者としての主観だってのはわかるし仲間に発破かけてるのもわかるけどダメ出しは裏でやってくれよと。

東京から期待を胸に観にいくつもりのチケットが事前に0点役者を見せられるかもしれないリスクに置き換えられた気持ちは正直とても複雑だったし

曲がりなりにもエンタメを発信する側の人が来客のモチベーションを下げる発言をしてしまうのかという点も私にとっては疑問だった。モヤモヤした。

ただ見所のある役をもらえてるんだな、と精一杯プラスの方向に考えるしかなかった。

でもその厳しさに裏付けされた三好くんの真意は本編を観たら少なからず納得できるものだとわかった。

先述した冒頭のシーンで座組み全体を率いたたった一人で観客を引きつけなければならない重責をはじめとして

考志くんの演じる遼は誰よりも藤田家の未来を担う岐路に立たされた存在、言うなれば家族という円の最中心にいなければならない存在だった。

羽生蓮太郎を観劇したときからそろそろ現代劇で考志くんの等身大な役が見たいなぁとは言ってたんですよ。言っておったんです私。

でもこんなにも苦しいくらい現実に即したような役が彼に割り振られているとは夢にも思わないじゃないですかーあ……(涙)

結婚して子供を授かり、周りの友達は順調に出世しお金を稼いでいるのに

口では頑張っている、研鑽を積み夢を追っているんだと言いながらパチンコを打ちくだを巻き、夫として許された猶予を一時の享楽で無駄にする。

もちろん役のセリフだってわかっているし実際の考志くんがどうかなんて露ほども知らない。ただ役者という生業や劇団Patchの置かれた現状から鑑みるに
実社会に生きる彼らを応援しているからこそ介入すべきではないしそれでも想像はできる何か。
その何かを遼の口を借りて訥々と、ありったけの力でぶつけられているような気持ちになっていた。
おまけに考志くんと同い年の私にとってはあまりにも普遍的で痛くて今すぐ耳をふさぎたくすらなった。

夢を追ったなれのはてで私たち若者が大した対価も希望も失わずに生きられる、希望に縋り付いて生きるのは豊かになった時代の功罪だ。

散々我を失いわめき散らした遼にまったく動揺することもなく、いつもどおり穏やかにあっけらかんと言い放つ悦郎。

「そんなんずっとわかっとる。お前はずっとそういうお前や」

「わしなぁ癌らしいんや。そのうち死ぬから色々と準備しといてくれ」

光郎を「夫でも、父親でもなくあなた」として相対し続けた紅葉の魂が「倅でも、息子でもなくお前」として遼と接する悦郎に確かに受け継がれているんだと確信した。

遼の抱えている問題、というか父親になるための夢との別離は他でもない遼自身が乗り越えなくてはいけない壁だ。

息子だから・藤田家だからなんて柵をとっぱらった「お前」だから大丈夫だ。という言葉に涙が出た。

Patchファン的には劇中で遼の凛々しい袴姿と未来の艶やかな色打掛姿(白無垢だったかも?あやふやですすみません)が見られたのも良かった!

仕事柄ブライダルに関わってるのですが本当の挙式と遜色ないくらいのカンパニーのあたたかさが伝わってきてて…紅葉7おばあちゃん本当にうれしそうだったなぁ。

家族を喜ばせたい、来てくれた人を笑顔にしたい気持ち大切ですね。

役者さんと同じでブライダルの世界も華やかなだけではなく地道な作業の積み重ねだったりプレッシャーのある仕事だったりするんですけど

一生胸に残るシーンを作るお手伝いが出来る場を与えてもらえてるんだなってすごい、自分の仕事に対してもハッと考えさせられたり。

考志くんは自分のお芝居をパワープレイと例えてますけど、とにかく私が言えるのは遼という役とまっすぐ向き合って演じてくれてありがとうということ。

私も全然器用じゃないし勢いだけで仕事しちゃってしんどいなぁってたまには思うけど、ブライダルの世界が好きでお客様の笑顔を見るのが大好きだから

Patchのみんなにも役者の世界で頑張っていてほしいよお。そしたらこういう素敵な舞台と私たちの世界の架け橋になってくれるもの。

遼的には、光郎パパの黒歴史小説あいうえお作文に対する受けアドリブ毎回お疲れ様でした(笑)

ああ。本当にまっすぐでいい役だったなぁ。また観たい。

 

【2017.10.24追記】

 

これをアップしたあとに物販でたかしくんに直接気持ちを伝えられて嬉しかったですし

たかしくん自身がどう思ってたかをたった一言でしたが知ることが出来たのでシェア。

うえ~~~~んわたしも泣いたよ〜〜!!