33番書き取り帳が出ていません

会いたい気持ちが世界の中心

わたしについて

1992年5月生まれ。

静岡県出身。特に隠してるつもりじゃないんですが便宜上、ブログやTwitterでは僻地と呼んでいます。

現在は都内在住。

 

【ブログタイトルについて】

嫌われまくっていたクラス担任から言われた言葉が由来です。名前すら呼ばれなくなった。

「囚人番号やん」と笑い飛ばしてくれた隣の席の男子には感謝してますが、囚人扱いされたことは根に持っている。

 

【趣味とか】

人のブログを読むこと。芸能人アイドルブロガー問わず無差別に気になるエントリを暇なとき読んでます。

ジャニヲタさんとか俳優厨あたりは無駄に面白いですよね。ギャグセン高い。

オタク以外の趣味ないな…映画とか音楽とか?サブカル脳。つまんない人間。

影響受けた映画とか漫画はそのうちエントリ書こうかな。

英語はなんか教育方針で勉強させられてて困らない程度には喋れるかも。んーでも最近びみょいか。ドイツ語が好きなのでイケメンのドイツ人と結婚して余生を送りたい。

専門のときに色彩検2級とパーソナルカラー3級はとった。時期をみてもっと上の級とカラーコーディネーターとりたい。色彩学好きです。

ゲームもやんない。スマホゲで桃鉄と麻雀するくらい。

すぐ推しの影響受けるからボクシングジム通おうかなとか考えてる。水泳は好きなので運動不足解消に気が向いたらプール行ってます。

 

【おたく遍歴】

美内すずえの漫画と宮藤官九郎のドラマ・映画を履修しないと立派な大人になれないという情操教育概念が終わっている母のもと育つ。

あと父の趣味でよくわかんない映画もろもろ。共働きだったんで話を合わせたくて必死だった。かわいいね。

 

中学入学ぐらいで大阪レイニーブルースと出会い関ジャニ∞にハマる。大倉くんのために部活とジャニヲタを頑張る。

高校入学。バイト代を湯水のように遠征費につぎ込む。パズル魂あたりまで通ってた。

ここらへんからライブハウスにも足を伸ばし始めモッシュ勢と仲良くなる。ライブとバイトしかしない日々。

JKに対する興味が死んだので学校は寝るために行ったり行かなかったり。

進級が危ぶみこのまま人生が詰むのだろうかという末期にたまたま目にしたモーニング娘。気まぐれプリンセスで極度にかわいい道重さゆみちゃんと出会う。恋をした。

顔がとにかくかわいかったので色々動画や音楽を漁っていくうちに寺田光男(つんく)の歌詞に人生を救われる。

顔がひたすらかわいいのにテレビでむちゃくちゃ嫌われているさゆみちゃんがどうしてそんなに頑張れるのかを知りラジオで号泣するほどの信念の強さ、人間力に完全に堕ちる。以下参照。

www.youtube.com

 

同時期に人生を変える映画「ボーイズ・オン・ザ・ラン」と出会う。銀杏BOYZはもともと好きだったので峯田和伸の鼻水で大号泣。以降この2人が心の拠り所となる。

 

ハロプロと銀杏のおかげで高校と専門を卒業後、ドイツで2ヶ月ほど生活をしているときにLILIUM少女純潔歌劇とかいう界隈をざわつかせるやべえ舞台について小耳に挟む。工藤が男役の舞台がやべえらしい。

帰国後円盤でやべえ舞台を観る。放心する。もっかい観る。放心。以下無限ループ。繭期のはじまり。

秒でTRUMPとかいう関連作をポチり俳優・山田裕貴と出会う。アレンとクラウスに心臓を捧げる。ちなみにこの当時D2を全く知らない。

ストロボエッジを観てこの人の演技やばない?(疑惑)からの舞台ガランチードを観劇してやばい(確信)沼落ち。

イムリーにSPECTERとかいう関連作の情報が流れてくる。ふ〜〜ん大阪ねぇ…ワタナベ関西…劇団Patch…誰も知らん…

あ、でもチケットは余ってる。休みだし行くかあ…のテンションで遠征。

ぼっちで会場に着きこの人顔くっそかっこいいな〜と誰か知らん人にグッズを売ってもらい(マジで覚えてない)大阪来てええもん観たわ…のテンションを抱え誰とも話さず帰京。

感想ツイを勁剛くんにファボられ沸いたのがきっかけでPatch箱推しのはじまり。

 

度重なるハロプロ現場嫌い案件によりCrazy完全な在宅に転向。山田裕貴のおたくにシフト。

山田裕貴という俳優の演技や作品だけではなく生き方にまで惚れ込む毎日。ニャンちゅう顔で笑うシワの一本まで愛おしい。

劇団Patchは本公演の円盤を買うくらいでゆるっと二推し。特定の推しがおらず、興味が死滅しかけた頃に磯ミュ初演を観劇。バカみたいに楽しくてやっぱり好き。

ただ事務所の迷走っぷりには疑義。宣伝提灯がなんぼのもんじゃい。パンフ以外ノーセンキューよの闇期。磯ミュ再演観に行けないけどいいやってなった直後に勁剛くん卒業。落胆。

 

さゆみちゃんが活休から再生する予定だし上京したてだし山田さんが絶好調なのでとりあえず山田のおたくと観劇おばさんで忙しいときに羽生蓮太郎決まる。悩んで1公演だけ買う。

表面上では久々のぱちすて楽しみ〜!といいつつ心中は「末満さん最後だしもうこれがダメだったら箱推しやめよう。さようなら劇団Patch…」のテンションで観劇。

神は私とPatchのご縁を見捨てなかった。歩野親春こと、田中亨と出会う。名前も顔もあやふやだった18歳の4期生に堕ちる。

めでたく劇団Patch箱推しから田中亨推しになりましたとさ。そして今に至る。

基本DDですが推しは増えるけど堕ちたら固定です。

 

【なにかあれば】

Twitter→@krauss_holic

DM解放してるんでどうぞ。

ざっくり観劇予定まとめ記事。

landoll225.hatenablog.com

 

2018年の現場まとめ

ちょっと早いですが一年をしめくくります!こんにちは!

 

【1月】

⚪︎ミュージカル「池袋ウエストゲートパーク SONG&DANCE」東京芸術劇場シアターウエス

⚪︎道重さゆみ「tulle」発売記念トークイベント HMV BOOKS SHIBUYA

⚪︎犀の穴プロデュース「あの子の宿題」十条 犀の穴


【2月】

⚪︎ツツシニウム#4「ノコッタカンカク」八幡山ワーサルシアター

⚪︎劇団鹿殺し「おたまじゃくし」ABCホール

 

【3月】

⚪︎劇団壱劇屋「荒人神」発声可能応援上映会 イオンシネマ大日

⚪︎極上文學 第12弾「風の又三郎よだかの星紀伊國屋ホール

⚪︎劇団Patch特別公演「大阪ドンキホーテ~スーパースター Patch Ver.~」大阪市中央公会堂

⚪︎ENG第七回公演「ロスト花婿」シアターグリーンBIG TREE THEATER

 
【4月】

⚪︎「5DAYS 辺境のロミオとジュリエット」KAAT 神奈川芸術劇場中スタジオ

⚪︎カガミ想馬プロデュース「熱海殺人事件〜ザ・ロンゲスト・スプリング」阿佐ヶ谷アルシェ

⚪︎ホットポットクッキング「GJ」赤坂レッドシアター

⚪︎道重さゆみ「SAYUMING LANDOLL~宿命~」COTTON CLUB

 

【5月】

⚪︎中之島春の文化祭2018 ABCホール

⚪︎ノンバーバルパフォーマンス「ギア- GEAR-」京都 ART COMPLEX 1928

⚪︎EPOCH MAN「Brand new OZAWA mermaid!」千歳船橋 APOC シアター

 

【6月】

⚪︎ENG第八回公演「山茶花シアターグリーン BIG TREE THEATER 

⚪︎「うつろのまこと 近松浄瑠璃久遠道行」【出世之章】+【名残之章】銀座博品館劇場

⚪︎ミュージカル「忍たま乱太郎」第9弾再演〜忍術学園陥落!夢のまた夢!?〜 池袋サンシャイン劇場

⚪︎劇団壱劇屋「二ツ巴」上映会 イオンシネマ多摩センター

 

【7月】

⚪︎キャラメルボックスサマーツアー2018「エンジェルボール

池袋サンシャイン劇場

京都劇場

JMSアステールプラザ大ホール

⚪︎劇団壱劇屋「独鬼」シアターグリーンBOX in BOX THEATER

 

【8月】

⚪︎ミュージカル「マリーゴールド」池袋サンシャイン劇場

⚪︎DMF/ENG提携公演vol.4「メイカ 魔女と幕末の英雄」シアターサンモール

⚪︎三浦剛プレゼンツ「Music Sign vol.12」APIA40

⚪︎リーディングドラマ 「シスター」銀座博品館劇場

 

【9月】

⚪︎劇団Patchのファン感謝祭!「劇団Patchのパッチこーい!!vol.3 〜時は来た。全員集合2days祭り!!〜」ABCホール

⚪︎「LADY OUT LAW!」品川プリンスホテル クラブeX

⚪︎キャラメルボックス2018グリーティングシアター「ながれぼしのきもち」中野ザ・ポケット

⚪︎「DIVE!! The STAGE!!」シアター1010

 

【10月】

⚪︎野外劇「三文オペラ」 池袋西口公園

 

【11月】

⚪︎Patch stage vol.12「ボクのシューカツ。」

HEP HALL

銀座博品館劇場

⚪︎劇団Patchのファン感謝祭!東京初上陸「劇団Patchのパッチこーい!!~ボクカツ。終活祭り!!~」 銀座博品館劇場

 

【12月】

⚪︎ナイスコンプレックス プロデュース#2「えんとつ町のプペル」 調布市せんがわ劇場

⚪︎劇団6番シード第67回公演「劇作家と小説家とシナリオライター」 シアターKASSAI

⚪︎極上文學 第12弾「こゝろ紀伊國屋サザンシアター

⚪︎東京学芸大学演劇研究部 劇団漠 2018年度本公演「TRUMP」 東京学芸大学芸術館一階展示室1

 

〇年明けの予定〇

⚪︎道重さゆみ「SAYUMINGLANDOLL〜東京〜」COTTON CLUB

⚪︎こまつ座 ケストナー生誕120周年記念「どうぶつ会議」新国立劇場(小劇場)

⚪︎イルカ団presents ARSÈNE LUPIN 2e“le RETOUR D'” ウッディシアター中目黒

⚪︎THE ROB CARLTON 16F「SINGER-SONGWRITERS」 赤坂RED/THEATER

無敵のオタク

少し気持ちが揺らいでしまうというか、わたしの中では信じがたい出来事が目の前で起きていつも推しぴには楽しい!!!行ってよかった!!!って思える現場にしてくれてありがとう、って言っていたけれど初めて楽しいことも楽しくないこともありました。

推しぴがくれた時間はそのこととは何にも関係がなくはちゃめちゃ素敵な舞台とサイコー楽しいイベントでいつもどおり銀河系に2つとないハピネスをくれてた。私にとっては舞台と客席だけが真剣勝負の場でしかないから、あの作品を見たあとに場外でこんなこと起きるんだなぁっていう衝撃で気持ちを立て直すに多少の時間がかかったけど、どちらかといえば場の空気の方にマジかって私はなってて。でもそれが全てだと悟ったので従いました。他の誰でもない「私」が大阪で、悲しそうなメンバーの顔を見て絶対こんな顔させるのは間違っているって思ったから。行動理念において自分なりの誠意を貫けた自分をたくさん褒めます。心は折れたけど魂までは折れてなかった。仕様上マリオパーティ(って例えてたお友達がいて面白かった)みたいなもんなのでワンマンプレイが起こった結果のもらい事故ですね。

 

その時のわたしを理解してくれた好きなオタクがちゃんといるから(親しくなくても把握してくださってる人もいるとは思うけど)詳しく書かないけどかけてもらった優しい言葉の一つ一つは全部ここに書き出してジュエリーボックスみたいに自慢したいし永久に眺めていたいくらい嬉しかったです。好きなオタクと知らんオタク。それだけでええ。

無条件にいい子いい子ってしてもらった優しさの中でブログを読んでくださっていた方が私を「陽のオタク」と言ってくださったのが本当に嬉しかったんです。

本来はネガティブで自己否定的で陰の気で出来ていてそういうマイナスなわたしを知ってくれてる名カウンセラー的存在もいるんだけど。だからといって嘘ついてハッピーを演じているわけでもないからこういう率直な想いを吐露してるわけで、なんていうかプラスの言葉をお札にして弱いメンタルを常に守り固めていたいんですね。いつも幸せそうで推しぴが大好きってサイリウムを毎日ブン回してる無害ハッピーオタクになりたいって信念を貫き通していたから、それを爆裂に褒めてもらえたような気がしてました。ありがとう。

 

am-our.com

 

最近気になってるアイドルグループの女の子の記事を読んでいてとんでもなく勇気付けられる一文を見つけちゃったんです。

プライドというのは例え理不尽な土下座する羽目になったとしても、公共の場で恥をかいたとしても傷つくものではきっとなくて、どんなにボロボロにされたとしても、

ムカつく上司に必死に頭を下げながらでも、胸の奥でチラチラ燃える炎のような野望や信念などを常に想い続けるということが「プライドを持つ」ということだと思います。 

いややたらと心がイケメンかよ。顔が可愛いのに、最強か?

戦慄かなのちゃんの「プライドを持つ」ことに対する意識・考え方にものすごく感化されました。内側にある積み重ねてきた信頼とかもらった実感だったり自信だったりをプライドって呼んでもいいのならわたしは何も傷つく必要なんかないんだよな。そんなんもうな、無敵なんだわ。

なんかな、強い弱いの話が一時期若手俳優カテゴリで流行ってたけどな、私自身が強いオタクだ!って誇示したい気持ちより推しぴが強いオタクいっぱいつけてるぞって思われてほしい気持ちが強い。圧勝してる。今年は推しぴが何度か大きな劇場に立ってくれて。目に焼き付けた大切な時間をふと思い出して胸が熱くなるし、どんな規模の劇場でも気持ちに差異はないけどやっぱり大きい会場に立っているのが観たいよ。絶対に観たい。私の気持ちだからこれが絶対に正しいって意味ではないけどね。私は私の戦い方しか知らないので流儀が違うオタクのことはわからん。ただ推しぴにとって真剣勝負な仕事の場ではただ誠実でいることしか我々にはできないと思ってるからそれだけはやる。精一杯やりきる。

無敵のオタク。誰かじゃなくて、いつでも過去の私より今の私が幸せでずっと強い無敗のオタクでいること。それを発信していくことをポリシーにしていこうと思います。無敵のオタクにおれはなる。

 

私は間違ってるって思ったことにはずっと中指立て続けていきたい。 

どうしても「ボクカツ。」で今の劇団Patchを観てほしい

まずはこれを読んでくれ。

「ずっと変わらない」「ずっと同じ」なんて「当たり前」なんて、ないんですよ。本当。

だからこそ「今」なんですよね。
そりゃ「観てほしく」なりますよ。
そりゃ「愛着」湧きますよ。


生みの苦しみが大きかった分。それはもう。
彼らへの愛着がわいちゃったから、それはもう。
まだまだメンバー全員とじっくり話は出来てはないですが、一つの作品に取り組んで一緒に創ったらもうそれはね、じっくり話し込むのとは別の「繋がり」が生まれると私は信じています。
そしてそれを「繋げ続けて」いくかどうかは今後次第なんですけど。
繋がった手は簡単には離しませんよ私は。

ameblo.jp

 

岡部おかあちゃーーー〜〜〜〜ん!!!!!!(爆泣)

取り乱しました。すみません。人生取り乱してるだろ。

(たぶん)平成最後のPatchフルメンバー本公演、大阪公演が無事幕降りしまして。インターバル期間を挟んで東京小屋入りなわけですが今回の脚本・演出を担当してくださった岡部さんの激アチなブログを読んだらぱっちのオタク居ても立っても居られずダッ!!!ダイマブログを書き始めました。初速が大事。

ただまあ、、、Patchメンバーもブログやツイッターでかなり内容に関して濁してる通りでボクカツくん、ネタバレ無しで書くのが鬼ムズです。脚本が巧すぎて、なぁ。台詞ひとつとっても伏線とか意味が含まれすぎか?みたいなアレで何書いてもネタバレになる気しかせんのよ。

けしてお話が小ムズカチ〜!とかではなく…設定も展開もなんてことはない日常会話劇なんです。でも12人の人となりや関係性が複雑に絡まりすぎて何が何やらどれがネタバレかどれを触れたらあかんのかわからんのよもう。とりあえず見ぃ!となる。

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というわけでPatch stage vol.12「ボクのシューカツ。」ダイレクトマーケティング~僕なりの~をしていこうと思います。

以下は公式くんより発信されているものです。なんのかんのと言わずにまず雰囲気を掴みたい方は是非。

 

 

一応あらすじのようなものはあるんだけど脚本固まる前だったのかすげ~フワフワしてて控えめに言って宣伝力は微妙なので己で書きます。

 

舞台はとある校舎の一角。かつてこの中学に通っていた25歳の鞍馬(松井勇歩)は、同窓会の招待状を手に今は使われていない旧用務員室を訪れる。学生時代、用務員室には「おっちゃん」と呼ばれ皆から親しまれている人物がいた。なんとなく知っているやつ、変わってないやつ、全然知らないやつ、おらんはずなのにおるやつが続々と旧用務員室を入っては出てのドタバタ劇が繰り広げられる。やがて時刻は招待状に記された11月17日16時半。懐かしいチャイムの音が鳴り訪れたのは…といったお話です。

本編には時間軸の変動や回想シーンを演じるような場面転換は一切なし。物語はオンタイムで上演時間と同じ90分のただ「今」流れる時間だけを切り取っています。登場人物たちの裏側に垣間見える過去も未来も彼らが紡いでいく必要最低限な言葉の中にしかありません。役名はおそらく意図的に苗字のみになっていて名前にまつわる注目してほしいギミックがあるくらい。ここもかなり解釈の幅が問われる考察ポイントになってますのでそれはぜひ観てのお楽しみ。

関西の劇団で座長を務めていらっしゃる岡部さんも役者も全編関西出身、小気味好いオール関西弁による会話劇は「隙あらば笑いを取れ」と立ち上げに大きく関わりPatchの礎を築いた末満健一さんの教えが根深く感じられる彼らにしか作れないテンポと信頼関係、空気感が織りなす笑いが随所に散りばめられていて旗揚げ以来の現メンバー12人総出演という気概も楽しさも十二分に伝わります。

岡部さんの脚本はもうほんとに私の拙い説明なんかより見ていただく方が何百倍もわかりやすいのですがとにかく余白が多い。そこが楽しくてたまらない。1回目で話の筋を追いながら物語の全貌が見終えてからなるほど!だからあの時…と気づかせる言葉選びのエッセンスすべてが魔法のように伏線なのかと思わせられます。彼らの行動には各々の目的と思惑が入り乱れ舞台上で二手に分かれてストーリーが動いている部分もあって何度でも角度を入れ替えて観たいと!感じるはず。敢えてファジーな言い回しで多重ミスリードダブルミーニングを誘うどうとでも解釈がとれる言葉遊びだったり今どきの若者ことばを取り入れた面白さだったりも20代のメンバーが中心の劇団Patchにマッチしています。

わたしは生まれも育ちも非関西圏なのですがネイティブ関西圏フォロワさんが危惧していた「高速関西弁伝わってるんかな?」っていうメンションの中で

わたし「細かいニュアンスを汲み取れてるかは微妙ですが気になって困るようなところはなかったので…机を「なおす」がナチュラルすぎて誰か机壊したの?あ、戻すって意味か…って一瞬考えたくらいですかね」

フォロワさん「ん?でもそこは本来の修繕の意味であってるんじゃ…?」

「え?」

「え?」

みたいなコントばりの認識齟齬が自然に発生したのおもろかったすね。もうどっちが正解とかわからん。全員正解で全部最高です。

人の琴線に触れる事象って言葉や身体表現にしないとわからないのがとても演劇的だなぁというのを痛感させられる構成になっています。

 

演劇的なおもしろ要素としてはボクカツ。における最重要人物のおっちゃん。

おっちゃんは「ゴドーを待ちながら」でいうところのゴドーだしもっと現代劇らしい形で言えば「桐島、部活やめるってよ」の桐島です。つまり劇中では一切姿を現しません。言うまでもなく物語の中では皆んなが認識しているその存在は伝聞のみで語られます。

観ている側の私たちはその場にいないおっちゃんを12人それぞれのシチュエーションから連想します。それらはおっちゃんに限らずそれぞれの人間性を見る視点にも当てはまります。

人は言葉で出来ている。個性豊かな12人の会話のキャッチボールと時にはデッドボールにも近い応酬を見ているうちに観客それぞれの中にも共感だけでなく自分にはない思想観念、踏み込まれたくない・忘れたい情感などさまざまな思い入れを抱ける子たちが生まれていくと思います。

ゴドー(Godot)は一説には「神(God)の意である」といわれ桐島という存在も監督によると「天皇陛下のような感じ」であると。町山智浩さんによる映画評論によるとこういうことらしいです。

彼自身は何もしてはいけないんですね、憲法上はね、憲政上は。それに近いんですね。桐島っていう人は登場しないし、なにもしないんですけども、中心に存在するんですね。で、この場合何の象徴かというと、高校生活、高校とか青春のみんなの理想とする生き方の象徴として存在する

【復習編】完結!町山智浩さんの『桐島、部活やめるってよ』の解説が素晴らしかったので書き起こしました。 - Ga4oシネマズ

物語中盤それぞれが内に秘めて隠していた情けない現状を吐露したりおっちゃんに懺悔をする場面が出てきます。文字通り神前で自らを悔い改めるのです。きっともう誰にも吐き出せなくてずっと外に出たくて苦しかっただろうあふれる想いたちが実年齢も時代背景もほぼ等身大の彼らによって昇華される姿は胸に迫るものがあります。

胸の痞えがスッとなくなって晴れ晴れと笑う子もいれば人生の宿題としてこれからも向き合い続けるだろう子もいる。少年が青年になる10年という長い巌窟で霧がかっていた心が、夕陽に照らされて穏やかな虹になる情景は現代的でありながらもノスタルジーがあって絶対に観てほしいです。少し踏み込んでメタ構造としての劇団Patchという箱が旧用務員室そのものだと捉えたら…もう…むり…ぱっちって概念がエモ…オタクポエム書きがち。

 

ボクカツ。はもうすっかりお気づきだろうとおり全員が当て書きです。

ここらへんはやっぱりPatchに推しがいて人となりや関係性を熟知してる方なら何倍も楽しめるだろうしわかる運河が大洪水すぎて下流に流されながら岡部さんありがと~~~!!!!!って拝んでるオタク既に続出してるんですけども。やっぱり今のPatchをあまり知らない人が見てこんな子たちがいるんだ~って興味を持って頂けたらその足で18日同劇場で行われる東京では初開催のファンイベントに来ていただけたらなと。まだチケットたぶんあります。ぜひ。

www.west-patch.com

劇団Patchメンバー12人全員出演の作品です。
全員でという形は7年前の旗揚げ以来です。
ぼくは一番長く劇団Patchに関わってます。
一番長く劇団Patchを見てます。

だからこそ言えます。


「今の劇団Patchが最高です。」

(松井勇歩コメントより抜粋)

「ボクのシューカツ。」大阪でスタート、松井勇歩「今の劇団Patchが最高です」 - ステージナタリー

 

わたしね。ずっとモーニング娘。が好きなんです。

グループが20年以上続いてる彼女たちのかっこよさって「最大のライバルはほかのどんなアイドルグループよりも過去のモーニング娘。です。負けていると思ってません」って本気で言ってるとこなんです。いやマジでマジで。めっちゃかっこよくないですか?ヤバイ。惚れた。(n回目)

少しずつ良くなってきた世間からの目が色々あって最近またちょっと風当たり厳しくなってますけど。背負わなくてもいい責任まで重く受け止めて彼女たち頑張ってます。10代20代の若さでとんでもない重責と戦い続けてます。歴史を尊重することと美化することの違いを本質から理解して正々堂々戦ってます。過去に中指立てて未来に喧嘩売って戦ってる軍団はいつだって今が一番かっこいいじゃん。最強で最高で一生勝ち続けるんです、勝ち負けとかじゃないし。戦ってれば負けててもかっこいいです。

ぱっちもそうです。内部の経営体制が大きく変わっただろう事がこちらまで漏れ伝わってくるレベルには「あの頃は」「今は」そんな言葉と彼らは見えない場所で戦ってるかもしれません。浅識で劇団Patchそのものに言及することは控えますけど。

それは応援するこちら側にも言えることなのではないかなと。

新規だ古参だとかね。表立って言われなくともそりゃ色々ありますよね。蔑称としてる人もいればたんなる目安と捉えてる人もいる。便利ワードです。

あのさ!言い訳やけどさ!!私自身初めてぱちすて観たとき関西に住んでなかったし(今も住んでないけど)オタクとしての自我がまだ薄くてまぁ…当時の私にとってのおっちゃんが末満さんみたいなものだったので末満さんが任を離れるとなったら象徴がいなくなるわけでえ~~~~どうしよ…とりあえず置き土産を観てから決めよってなってて。

でもあっ無理無理田中くんめっちゃ推したいってここまでなるのにはあのタイミングしかなかったような気がしてて今でもあ~~~あの頃から推せばよかった~~~みたいな後悔は隔週に一回ペースくらいであっても今ここからの私!!!絶対後悔させね~でやっから任せな!!!ぐらいの気概で推せてる自分のことが割と好きなのでいいのではないかなと。それまでの彼らを推しててくれた皆様にはもちろん頭が上がらんしSexyサンキューです。でも私が今めっちゃ楽しんで推してることだけは負けてない!っていう気持ち。そう。あとは悪戯に今だけ自分だけが楽しければいいって彼らのこれからをつぶすような応援にならないように気をつけたいって感じかな…まぁこれ以上はわたしも物陰からウッカリ刺されたくないしいいや。宗教観の違いです。

とにかく伝わってほしいのはこれからを後悔しないために今!!今の彼らを!!今しかない彼らを観てほしい。あちらさん12人フルで引っ提げて東京乗り込んできますから自分の革命児ぱっちくんが現れるかもしれないたった一回を、後悔させないために!!!もはや自分のため彼らのためだけじゃなくてあの日観にいってよかった~~って思ってくれる人がひとりでもいてくれたらいいなって想いで書いています。彼らのこれからが少しでも動きますように願ってやみません。

Patch stage vol.12『ボクのシューカツ。』劇団Patch Official site

詳細こちら。11月15日~17日まで銀座博品館劇場にて。チケットまだ買えそうです。アフターイベありの日もあります。

 

 

 

※以下はネタバレありなので回避勢は逃げてーーーー!読んでくれてありがとね!!!!

 

自分があとでまとめるためのメモとか。

 

  • 言語を与えられて、言葉によって人格形成・他者の存在を認識したのに言葉によって他意なく裏切られたり、自分を奪われたり否定されたりする三輪や鞍馬を見てると本当に他人事じゃないなって思っちゃう…言語表現って難しいね。
  • 幼馴染が大学の講義で自分の思うアカデミックアートをプレゼンしなさいっていう課題があって、ある生徒が自身のFBを出して「私の歴史、価値観、対人関係のすべてなので私を表現するアートです」っていうプレゼンをしたら、「でもそこに発信されているものや他者からのコメントは少なからず「こう見られたい」言葉で構築されたあなたによる作為的なセルフイメージであってあなた自身を如実に表現したものではないよね?」って議論になったらしくて、大原小原の件はまさにそういう事なんだなって思った。葵だって自己防衛のための嘘が絶対にないとは言い切れない。
  • キリスト教で御大切って言葉はすなわち愛のこと。「ええことないやん」って石橋先生の言葉も見様によってはすごい偏見の塊。葵にとっては100傷つけられても1の愛をもらえたら「ええことあったわ」って大切に出来ちゃうんだよね。

 

は~~~、ボクカツ一生終わらんでくれんか~~~…頼む~~。大阪東京あと8億公演ずつ観たいよね。絶対観たい。でもそういうことじゃないってわかってるから、今を大切にする!楽しも~~!!!!!

ハロヲタがDIVE!! The STAGE!!をオススメする理由

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ごきげんよう!こんにちは!おはようございます!!!

タイトル通り、つい先日「DIVE!! The STAGE!!」を観劇してきました。もともと予定に無かったのですが納谷くんのオタク氏から東京前楽連番しましょ〜〜とのお誘いを受けフットワークに自信ネキ、行きま〜す!(cv:古谷徹)と快諾しました。アホか。

が、週末にまさかのまさかに台風直撃。まさかり担いだ金太郎。

な〜にがチャーミーじゃコラ。アホか。かわいくねんじゃ。土日観劇予定だったお誘いしてくださった氏はチャーミーがアップを始めた土曜の夜に私にチケットを託して故郷へ帰られました。でも実際、新幹線が死んだだけでなく日曜日にはJR在来線も早々に息絶えたので英断だったと思います。どのみち東京千秋楽民の心を殺した暴君チャーミー、許さんチャーミー。

 

 

 

こちら、観劇直後の率直な感想です。

当方2.5次元舞台に疎い&不慣れなものでそれほど期待値が高くはなかったというのはぶっちゃけたところあるのですがあまりにもオォ最高これは最高という衝撃を受けまして、傷心中の氏に「私が通いたかったです!!!!!!!!!」と理不尽すぎるラインを叩きつけるなどしました。情緒が無えのか。(日常)

JR在来線が息をしてたら確実に当日券で楽を観ていただろうに己の愚鈍さに愕然としました。不運。なんたるツキの無さ。

 

 

私はもう現地に観劇は行けませんが、週末の大阪公演にむけて少しでもこの感動を共有すべく勢いよくブログを書き始めました。

 

※こっから先はひたすらアツいダイマなのでまだネタバレなしです!未見の方もぜひ!

 

youtu.be

坂井知季の通うミズキダイビングクラブ・通称MDCは赤字経営による存続の危機に陥っていた。そんなMDCのもとに突如現れた新任コーチの麻木夏陽子が提案したクラブ存続の条件。それは、「次の年のオリンピックにMDCから日本代表選手を送り出す」というものであった。

知季とその座を争うのは、MDCのエース富士谷要一、幻の高校生ダイバー沖津飛沫をはじめとした様々な個性豊かなダイバー達。身体一つを武器に、その一瞬にすべてを賭けた少年達の熱い闘いがいま幕を開ける!!

舞台「DIVE!!」The STAGE!!公式サイト

 

冒頭は納谷健さん演じる主人公 坂井知季のセリフから割とすぐオープニングに入ります。この音楽がまず爆裂に好き。聴いたらわかる。

イントロが流れ出した瞬間からライトがはちゃめちゃに仕事をしている。私自身も競泳経験者なので水泳が好きな人なら共感してもらえるかもしれないんですが、プールサイドでコンクリートに反射する水面のきらめきとか。泳ぎ出したときの水中と一体化する全能感だとか。あのなんとも言えない爽快感がとめどなく全身を打ち付けていく感覚でした。何言ってんの?って感じじゃないですか。わたしも文字にしてて何言ってんの?て思いますけどこの興奮しきった文体が動かぬ証拠なんです!!アニメのオープニングっぽいワクワク感もありつつ北島康介もびっくりの気持ちえー!!が約束されています。観終わった後にこの夏は確かに僕らを強くするというフレーズで涙腺がバカになりますからぜひ劇場でDIVE to Blueしていただきたく。

 

脚本が輪をかけて好き。 

森絵都さんの小説が原作なのもあってかセリフの一つ一つがズバッと芯をとらえている。あくまで「飛込競技」は彼らの人生に寄り添った要素の一部でしかなくどちらかといえば男子中高生の苦悩やスポーツを通して成長する描写にほぼ全振りしている脚本が、舞台化するにあたって人が目の前で演じる意味を強く後押しするのが好印象でした。

もちろん飛込競技そのもののかっこよさをなんかすごい演出(後述)で魅せる側面もありますが我々が目の当たりにするのはけして技術的なものばかりではなく彼らの内面性にフォーカスした人間ドラマになっています。

大森靖子さんの曲に春を殺して夢はひかっているという有名なフレーズがあるのですがDIVE!!の子達はまさにこれです。

スポーツマンである以前に14〜18歳頃の思春期真っ盛り、多感な少年である主人公の坂井知季はスポーツをやっていない同級生の弟のことを選ばなかったもうひとつの自分のシンボルであると喩えます。ゆえに、あることをきっかけに普通の青春を選ばなかった自分自身にとんでもなく葛藤するシーンがあるのですがふつふつと溜め続けた知季の感情が爆発する納谷くんのお芝居は必見です。納谷くんに限らず、身体能力や肌色面積に意識が行きがちなだけに日常シーンの掘り下げが甘いと薄っぺらい話になってしまいそうでしたが、本作ではキャストが真摯に役を生きていた。

知季だけでなくクラブメイトの陵のセリフで「スポーツマンがみんな爽やかなわけがないだろ」とあるとおり身一つで10mの高さからダイブする酔狂なスポーツに没頭する彼らは自分の意志で飛ぶことを選んでいる。だからこそたった一瞬のために真剣に挑み、妬み、焦り、後悔と挫折をくり返す。

 

私の応援しているアイドルグループ・アンジュルムのリーダー和田彩花ちゃんは、本人がとても楽しみにしていた地元群馬の成人式とコンサートが重なりたった一度きりの晴れの日を断腸の思いで諦めなくてはなりませんでした。アイドルを選んだばかりに、普通の女の子なら晴れ着で人生に一度の思い出を作れただろう機会を失ってしまったのです。当時のブログには彼女の綺麗事だけではない本音が切々と綴られています。

このお仕事してると周りの方に、
成人式などの行事に行けない、それが普通だなんて、よく言われます。でも、それが普通だなんて、誰が決めたんだろう。って私は思います!それが普通っていう言葉通りに、私たちは、人生でもたった一回の、成人式を犠牲にするわけです。
人生一度きりなのにー。

私は、日々の自由を取り返したいわけではありません!それは、犠牲にしています。
でも、、人生たった一回の成人式まで犠牲にしなくていいと思うんです!

成人式 | アンジュルム 和田彩花オフィシャルブログ「あや著」Powered by Ameba

それでも彼女はアイドルである人生を手放さなかった。和田彩花としての強い意志でけして自由とは言えない道をその後も選び続けました。

2年後、後輩グループにかけた叱咤激励はとても彼女らしい言葉でした。

人間ですから人それぞれではありますが、
自分が選んだ道で、ハロー!プロジェクトで活動させていただいている。
そういった責任や意識は、ステージに立ち、様々な夢を追いかけていくメンバーとしてきちんと自覚しなければいけないことです。

春を告げる花になれ | アンジュルム 和田彩花オフィシャルブログ「あや著」Powered by Ameba

勝負の世界に賭けるダイバーたちのセリフは表舞台に立つ彼女たちと重なる部分も多く、日々を犠牲にして苦しみ抜いた先で得られる一瞬の快感が今ここにいる自分を肯定してくれるのだという言葉で自然と目頭が熱くなりました。

 

さて、この舞台の見所であるなんかすごい飛び込みの演出について。ネタバレにはなりますがこちらのブログがたいへんわかりやすく解説されていますので是非参考に。

panashi.hatenablog.com

初日はキャストの固さが取れずヒヤヒヤものだったという話も伝え聞きましたがわたしが観た東京前楽公演ではバスケやサッカーでシュートを決めたり野球で打ったり投げたりするのと変わらないくらい彼らが飛ぶ演技をものにしていたので特別危なっかしいとは思いませんでした。むしろ一回にかける全員の気迫が伝わってくるくらいのものすごい集中力で初見こそ驚きますがすごすごのすごすぎてすぐ慣れます。もはやそういう競技。(??)

役付きのキャストだけでなく文字通り体を張ってるアンサンブルキャストさんが立体感の要となるので、1回しか観れてない人が何を言うかっていう理想論でしかないのですがあれだけ一回一回の演技始めから終わりまでを頑張っている姿を切実に観に行ってあげてほしいです。映像では魅力が激減してしまうと思うから。

 

競技そのものの面白さとしてはなじみのあるスポーツでいえばフィギュアスケートに近いです。浅田真央選手のように天賦の才を持つ洗練された競技者がメンタルコンディションによっては結果が奮わず表彰台を逃しても観客の記憶に残る演技をしたり、羽生結弦選手のようにアクシデントで負傷しても王者の意地を見せつける圧巻の記録を残したり。

ダイバーたちはそれぞれの持ち味を発揮して戦うわけですが個人競技がゆえに己の強みはカバーしきれない弱点でもあるということ。ステレオタイプで手堅く(劇中ではセコいと言われますが)点数を稼ぐ基礎に忠実な演技でジャッジ受けを狙う選手がいる一方でとにかく自己表現にこだわったり高難易度に挑むパフォーマー気質の選手もいて、クラブメイトたちとの努力・友情・勝利が全くゼロとは言い切れないですが基本的にはチームプレイではなく各々がアスリートとして一つしかないオリンピック代表の椅子を狙っているのでMDCの仲間内でももうバッチバチです。全員敵。

採点競技ならではの番狂わせという意味ではやはり牧島輝さん演じる富士谷要一、財木琢磨さん演じる沖津飛沫の展開がアツいです。

沖津飛沫はある目的のために麻木コーチのスカウトを受けた型破りの天才ダイバー。沖津くんは基本野生児なので津軽の海でしか飛び込みをしたことがなく誰もが一目置く抜群のセンスを持ちながらもセービング(入水角度)テクニックに難あり、また自己流のダイブが原因で腰に爆弾を抱えているという弱点があります。序盤は競技としての飛込に全く魅力を感じていないのですが、物語が進むにつれて内面の変化を一番感じられるのが彼です。特にある壁を乗り越えた瞬間に見せるあどけない表情でもれなくみなさんが沖津飛沫くんのお母さんになります。あなたが産みました。わたしも産みました。

富士谷要一はMDCの富士谷コーチを父に持ち幼い頃から飛込に人生を捧げてきたサラブレッド。最初は要一の強さが額面通りにはいまいち伝わらずお兄ちゃんポジションに甘んじているのですが後半が怒涛の見せ場になっていきます。絶対王者として君臨し公式戦では常に負けなしの万能ダイバーが思わぬ形で陥る窮地とは一体なんなのか。そこからの快進撃をぜひ劇場で確かめてください。

あまりにも北島マヤ姫川亜弓じみた紹介をしましたので完全にガンスルーする形になっていますが忘れちゃならないのが主人公の坂井知季です。知季は飛ぶこと以外に興味がなくオリンピック出場権にもさほど執着ナシ。圧倒的実力を持った覇者である要一の2番手に甘んじていて、なおかつ飛沫のような恵まれた肉体と卓越したセンスもありません。それでも麻木コーチは14歳の知季が彼自身も気づいていない類い稀なある才能を秘めていると見抜くのです。ダイバーのみならずスポーツマンならば誰もが羨むであろうチート級の武器、気になりますよね??そしてこの三つ巴を制し10mのコンクリートドラゴンを味方につけ飛翔するのは誰なのか。そちらもぜひ劇場で。とにかくこの週末森ノ宮ピロティホールに足を運んでみてください。あなたの目で耳で体感してほしいのです。闇雲に頑張ることがつらかったり、選んだ道に迷うときや新たな道を踏み出すときにこの作品がヒントを与えてくれるはずなんです。わたしからはそれだけです。

officeendless.com

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

シアター1010通いガチ勢のみなさま、おまんたせ致しました。(いとうあさこ)

↓以下、物語の核心部についてネタバレあります。

未見だけどオチだけ分かれば良いやって読んでいただいてもべつに構わないんですがこういう演劇を求めてる層としてはこんな良作が興行として廃れてもらっちゃ困るのでもし、もしも少しでも観にいける可能性が残っているならばわたしの文章なんかでは伝わらない感動が劇場にはあるしむしろ劇場にしかないのでぜひ…ほんとに…切に…お願いします。

 

 

 

 


津軽の海を愛しすぎるあまりに狭ェ狭ェ、視線がうぜェ、カルキは臭ェ!!と口を開けばプールに文句タレ蔵だった沖津飛沫くんが海では得られなかった大歓声を浴びてニヤリと笑う表情はあぁ人間の成長とはほんとうに尊いものですね……といった情感がありますね。

最大の弱点とは腰でも経験値でもなく、未知への恐れ。その弱さを隠すために強がって悪態をついていた彼が自分自身の力でその壁を越えた先に競技者としての欲と目指すべき目標を見出すドラマはある意味で主役の知季を食っていると言っても過言ではないのかなと個人的には思います。財木さんの彫刻か?ていう筋肉美とその造形にはアンマッチなほど未発達で17歳らしい人物描写に魅了されました。理想の未来が津軽の海でその日釣ったいちばん良い魚を食べて笑う幸せな家庭を築くことだっていうピュアさにやられる。

飛込への情熱に目覚めてまっすぐ津軽には帰らずスポーツ医学が発達したアメリカへの留学を掴んだ飛沫に、おじいさんのようにやりたいことやってもっと野心家になりなさいとお姉さん風吹かせてはみるものの「さっさと負けて気が済んだら帰っておいで」と本音を覗かせる恭子ちゃんもいじらしくていいですね。スワンダイブとかけて白鳥は伴侶を決めたら生涯番いを全うするもんだ、とキメる飛沫くん顔に似合わずロマンチスト~~!!!と危うく座席から転げ落ちそうでした。

 

富士谷要一の弱点はもしかしたら「負けた経験の少なさ」なのかなと観ていてぼんやり思いました。ずっと勝ち続けていたら当然負けたくはない意地は生まれこそすれ、追う立場にはなれない。人生のほとんどをかけてきたオリンピックへの情熱がけして無駄になるわけではないし功績が認められて内定したのだから誇っても良いはずなのに、勝たずして安牌として代表に選ばれることは事実上負けたのと同じくらいどうしようもない悔しさを感じたのでしょう。

自分の意志で選んでいる、というのは確かですが要一にとっては生まれ持った環境から選ばざるを得なかったのかもなとも少し感じます。飛ぶことがほかの何よりも最優先だった要一はそれまでどことなく俯瞰して見ていた部分があって、生まれて初めて飛込競技への向き合い方と直面するのが富士谷要一の戦いだったのかもと。

自分で辞退して自分で墓穴掘って夢へのキップを掴み損ねて。他人から見たら滑稽でも、棄てきれないプライドが入り乱れる繊細な感情機微にすごく説得力がある牧島くんのお芝居でした。賑やかしのおもしろキャラかと思っていた(失礼)ピンキー山田がここぞの場面で発揮するいぶし銀な存在感アツいですね!派手好きなくせに!なんやかんや2人が競り合って上り続けてきた夢への階段、その立場が逆転してもピンキーがアスリートとしてプライドを譲らないのはちゃめちゃイケメンです。あれはみんなが好きになる。

個人競技から団体競技に移る決意をした陵も大きな影響を与える存在ですし周りを気にしすぎだお前は、ではなくて周りを気にかけてるから団体のが向いてるかもなと言い換えられる要一くん…しゅき…ってなるやつ。あと謎に達観してるのにジンクスにとらわれすぎちゃう小心者なレイジも微笑ましい。死ぬほどプレッシャーが嫌いなのでなんとなく心にお守りを作りたい気持ちはわかるし本番でいつもどおり出し切るってのが何よりもむずかしくてこれをしなきゃ落ち着かないっていうのありますよね。

 

原作未読マンなので詰めすぎず削りすぎずギュッと2時間にまとまってるかなと思ったですが要一や飛沫のエピソードに比べたら知季の大一番がバランス悪いなという消化不良感は否めません。悪いというか、弱い。それもそのはずで最大の武器である「ダイヤモンドアイ」は演劇で表現するのにかなり分が悪いからです。ズバ抜けた動体視力の良さというのは本人にしかわからない世界で、実際どれだけすごい能力なのかはこちらに伝わりづらい。

なので勝敗の鍵を握るのは前人未到の4回転半を飛べるようになるかどうかという部分に集約されるのですが、はじめから過度な必殺技やフィジカルの優劣といった能力バトルなわけではなくメンタル面でどう自分に打ち勝てたかがミソなので大技を暗転でシャットアウトするのはズルいといえばズルいですが、表現出来ないものは中途半端にやるのではなくキッパリ見せない。想像に任せる。というやり方はまぁひとえに文学的でもあるのかな〜と思いました。わたしは好きです。優れた柔軟性があるという身体能力もアップをするシーンや何気ない動作でちょいちょい納谷くんが表現していて良かったです。

知季はけして特別な人間ではない、というのが軸として一貫した納谷くんのアプローチが最後にズバーーーン!!と美しく決まる脚本だなぁと思います。一番大事な場面で確率ではなく、気持ちで勝負するんだと宣言したとおりに彼は誰にも飛べなかった4回転半を成功させる。自分には必ず飛べるのだという強い意志。特別なんかじゃなくても、誰よりも強い武器を持っているのだと最後のセリフで思わせてくれる。本当は高所恐怖症で泳ぐことも苦手だといいながら逃げずに大好きな演劇と向き合うことを諦めない納谷健くんの内面性もきっと知季と通ずるものがあるんじゃないかなと確信しています。

 

坂井知季です。14歳です。

 

好きなものは……DIVE!!

 

今の劇団Patchに巌窟少年を再演してほしい

 

こんにちは。みなさんは、唐突に巌窟少年の話をしたくなりませんか?なりますよね。はい。わかります。

 

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7net.omni7.jp

わたしは当時の劇場公演ではなく円盤で観て、こ、こ、これは好き好きの好き戯曲なのでは〜〜!!!?と暴れ倒し事あるごとに再演してほしい再演してほしいと学級会の議題にあげるオタクやってます。

巌窟少年の話をするたびに箱庭図書館の【王国の旗】を思い出すのです。あらすじだけでも覚えて帰ってくださいの気持ちがあるのふんわりご紹介しますね〜。

退屈な人生に物足りなさを感じながら過ごしている高校生の早苗。せっかく出来た彼氏にもてんで夢中になれない。ある日、学校をサボった早苗は停まっていた車のトランクに忍び込み昼寝をしていると、気がついたら夜になり知らない場所にいた。そこで出会った少年、ミツに連れていかれたのは古びたボーリング場。真夜中にも関わらずそこにはたくさんの子供たちがいた。彼らは家に「帰る」のではなく家に「行く」のだと言う。そこは大人の世界を壊そうとする行き場のない子どもたちのための王国だった。国の王権を握っているミツは早苗に仲間にならないか、と持ちかける。

阪ドンといい後述のライチ光クラブといい(ライチは末満さんが巌窟少年のモチーフにした世界観と仰ってるのでそれはそうって感じですが)大人でも子どもでもない少年が構築するネバーランド、とその崩壊によるイニシエーションみたいな退廃感がはてゃめてゃに好きなんですよね。みんな好きでしょ。ね。わかります。わかりを強要するゴリラです。

 

箱庭図書館自体は乙一さんの著作というよりも編集部に送られてきた小説家のたまごたちによる没投稿作を乙一さんがリライト(焼き直し)して刊行しましたよってな短編集なのですが、そこはかとなくいにしえのラノベ感があってほかのお話も普通に面白いのでおススメです。「青春絶縁体」と「ホワイト・ステップ」が特に好きです。興味ある方は是非に。

 

そんなことはさておき。(推しぴのブログで頻出するブリッジ)(好き)(使いたい)

 

以下は、オタク大好物の妄想キャスティングのお時間です。わーい。

 

ガフ:井上

トーリ:竹下

ルル:田中

この3人を勝手に偶像視して光属性兄弟と呼んでるわけですが元最年少、ピュア人類、現最年少な3人の持ってるマッチョな繭期性が巌窟のテーマに合わないわけがないゾって話なんですよね。

閉ざされた世界を絶対とする王将(トーリ)とそれを善としない反乱因子(ガフ)は啀み合いながらも互いに因果で惹かれあっていて、志半ばで倒れた駒が未来を託した伏兵(ルル)によって崩壊が完遂されるっていう構図なので

過去にガフを演じていた竹下くんが今度はトーリを演じることで鏡合わせの役になるのと、未来を託される側だった井上くんがガフとして次世代の田中くんに…ってなったらエモさで地球が一つくらい割れるんじゃないかなみたいなとこまで考えました。破壊ランナー見てないけど、スペクターでも竹下↔︎井上の関係性はアツいしあとは田中ルルが拳闘(ボクシング)シーンで空手有段者の竹下トーリとやり合うのガチすぎるでしょ。村川元リーダーの八百長猫パンチとはなんだったのか。お願いします。

 

エンゾ:中山or松井

マシマシ:尾形

ゴンサン:星璃or納谷

エンゾはね〜〜中山よしくん様々すぎて中山くん以外が思いつかなかった。初演からすでにエンゾとして佇まいがめちゃ完璧なので比べられちゃうのも酷だと思うけど今のメンバーでエンゾのポジションをやれそうな実力が拮抗するのは松井くんかなと。アウトロー松井でよろしく。ちなみに、実家のリビングで鑑賞していたときにちらりと5分ほど見物した兄が「演技大丈夫か…?」と不穏な言葉を残した去り際に「あ、でも彼だけはなんかやってた感じする」と謎に唸りたくなるコメントをしていたのが他でもない中山エンゾでした。

星璃ゴンサンも重たい過去を見え隠れさせる意味で初期値がズバ抜けて高い感じありますよね。参謀としてのゴンサンが役的に深みがあっておいしいポジションなので頭脳派の星璃くんか秀才タイプの納谷くんで見たい。

マシマシが個人的には一番好きすぎてちょっとかなりだいぶシビアに悩んじゃいましたがなんだかんだ順当に岩崎くんの系譜と持っているポテンシャルが近い尾形くんなのかなぁと。マシマシにはあの愚かさでいて人の心を和らげる緩衝材としての役割と、魔女の声が聞こえるという不穏さの礎になるキーとしての両極端な役割があるからそのバランスも尾形くんの二面性に期待してのチョイスです。

 

イギー:吉本

ローチカ:近藤

ヨマイゼフ:藤戸

モリス:三好or納谷

モリスもマシマシとゴンサンの次くらいにオタクのイマジネーションを刺激してくる子で、ライチ〜でいうと雷蔵ちゃんポジションですね。

男娼だったモリスちゃんもそうだし全員の過去についてイギーの伝聞でしか語られないのが面白いですよね。イギーのセリフのままかもしれないし恋人(というテイのお客さん)を親友(同業者)にとられた痴情の縺れなのか逃げるきっかけがただ欲しくて刺しただけなのかもしれないしそもそも性別が全くわからないし深読みしたくなるけど深読みしたところで過去は別に巌窟的には知ったこっちゃないしという不毛さがある。良い。

ヨマイゼフ藤戸くんはなんとなく上野くんに近いなって雰囲気で当てはめたんですけど、器用な藤戸くんならカタコトの聖書にはならないでしょう(笑)

 

他にもぱっちくんにやってほしい演目あるのでズラズラ〜〜と書いていきますね!楽しくなってきた!

 

ライチ☆光クラブ

これはほんとに常識と情緒が欠落した状態でオタクと喋りながら「ぱっちでライチ光〜をやったら人造人間ライチ役は壱劇屋の竹村さんでしかないですよね」「えっ……じゃあ(竹村さんの推しだから)とるちゃん様がカノンをやるしかないでは….….」と考えた9割ネタキャスティングです。脳がバ!な時にこういうことやるとね、愉快。

ライチ☆光クラブ

ライチ☆光クラブ

 

 

ゼラ「廃墟の帝王」 

:中山

ニコ「忠誠の騎士」 

:竹下

雷蔵「暗闇の乙女」 

:納谷

カネダ「鬱屈の瞳」 

:三好

デンタク「科学少年」 

:星璃

ダフ「夢見る眼帯」 

:吉本

タミヤ「真実の弾丸」 

:井上

ヤコブ「地下室の道化師」 

:藤戸

ジャイボ「漆黒の薔薇」 

:松井

ライチ「甘美なる機械」 

:竹村さん

カノン「囚われの白百合」

:田中

 

はい。近藤くんと尾形くんをどうしても入れる余地がなかった。タマコでもやる?(鬼畜)

 

露出狂

上に同じく頭が沸いている状態だったのでサラッと受け流すつもりで流し見してください。色々あるけど若手俳優集団に一度はやらせたい演目。露出狂はいいぞ。

www.parco-play.com

 

【3年】

佐反町:松井(大魔王)

御器:竹下(真面目、振り回されキャラ)

白峰:中山(インテリメガネで振り切ってほしい)

比留:納谷or田中(期待枠)

蔵毛:星璃(裏回しオネエが見たい)

 

【2年】

野宮:井上(白峰が母上なら野宮はうぃそべ〜)or三好(よしさんのことタイプタイプ言うから….)

蒲郡:吉本(雰囲気)

葉枝:尾形(おがたなか)

氏川:田中(おがたなか)

真今井:納谷or尾形(うるさそう マイマイですっ☆)

 

【1年】

九門:三好(カーチャン寝取られ顔)

香森:近藤(アモーレ)

羽生:久保・奥本(ワタナベ関西ルーキー!Wキャストで)

宇津保:藤戸(どやさ!が見たい)

 

各学年のマネージャーは台詞回しとか何気に要求されるレベルが高いので器用にこなせる子がよい。という話を聞いてな、なるほどですねぇ〜!?みたいな気持ちになりました。盲点。

 

淋しいマグネット

過去Dステでやった翻訳劇でもともとはスコットランド?の戯曲だったかな。これもまーーー好き!!!私はBluesだけ観てます。

抽象的な劇中劇も織り込まれたかなり解釈の幅が広く難解で、脚本そのものもボリュームあるため逆にDボの8人(4人の会話劇でVer違いのダブルキャストです)よくやったなと思える意欲作ですね。

たぶんやる前とやった後で役者としての景観が見違えるだろうから4期で観たいなぁ…同期でこれをやるってところにめっちゃ意味があると思う。偉い人〜!!!聞いてるかー!!!???

D-BOYS STAGE 10th 淋しいマグネット Blues [DVD]

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ゴンゾ:納谷くん

人気実力共に安定してるし、背が一番ちったいのにリーダー格ポジションっていうアンバランスさが画的に楽しそう。

ゴンゾもたいがいめんどくさい人物だけど納谷くんなら役作りに色々考えて悩んで骨太なお芝居をしてくれそうです。


シオン:藤戸くん

いや…まぁここはどうしようもなかったというかなんというか(笑)でもシオンの人物造形そのものが藤戸くんに近い気がする。陳内さんとか柳下さんがやっただけあってただの三枚目じゃなくて理不尽さや他人のエゴを受け入れる器の広さとか、ちゃっかり奥さん作ってそうな思慮深い部分は人生経験が長い最年長にやってほしい。舞台上でたらふくお寿司を食べさせたい。


トール:田中くん

名前被りだからというわけでもなく(笑)イノセントな亨くんにあえてトールの虚栄心だったりゴンゾへの執着やシオンへの侮蔑、(おがたなかのシンメ好きだからあえて)リューベンに対する嫌悪感とか人間らしい感情に挑戦してほしいから。あわよくばゴンゾとのオヨヨ…なアレも観たい。絶対にうさんくささしかないスーツを着てくれな!スーツだよスーツ!!!


リューベン:尾形くん

わたしはとにかく尾形くんでアンニュイな役が観たいらしい。

淋しいマグネットのBluesバージョンでものすごく心を掴まれるのは19歳の阿久津リューベンなんですね。分かりやすくシド・ヴィシャスを模した風貌なんだけど、この世界に立っているのすら耐えられないみたいに千鳥足で歩く姿がまさにシドアンドナンシーのゲイリーオールドマンに重なるので圧巻です。若年性うつを抱えた孤高の天才、むちゃくちゃ難しい役と思うけどハブレンのハムレット劇中劇で見せたあのギャップを語り部として出し切ってほしいし子供時代と青年時代の変遷が一番激しそうだから。闇尾形よ覚醒してくれ…

 

以上で〜す。ありがとうございました!

なんか色々感想とかは溜めてるんですけどもしなんかこれについて書いてみたいなのとか壁打ちがあったら流行りのマシマロに投げてください〜〜!

🌕フジコ🥊ʕ•ᴥ•ʔにマシュマロを投げる | マシュマロ

【舞台】リーディングドラマ「シスター」

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姉弟が繰り広げる会話から、生み出されるのは絶望なのか、希望なのか-。
二人が編み出す、静かな会話劇、はじまる。

リーディング公演「シスター」博品館劇場 2018年8月29日(水)〜9月2日(日)

 

ただ、静かに生を見つめる姉と死を見つめる弟の会話劇。

 

 

 

75分間たった2人で紡いでいく会話劇。お話としてはすごくシンプルでした。

自身が生まれる前に事故死してしまった姉の幽体と幼い頃から共生する弟。姉の存在を何度となく説明しても両親にすら理解してもらえず、なぜ自分にだけ姉が視えるのかわからないまま孤独な半生を過ごしてきた。聡明な姉は時に理解者として、時に指導者として弟の人生に寄り添う。

容姿も教養も友人関係にも恵まれず、唯一の趣味として詩作にふける弟は晩年、両親との死別を機に終活のため「遺書の書き方」を調べ始める。遺書は誰に預けるのか、身辺整理をどうするか、そもそも死後の世界とはなんなのかといった二転三転していく会話をきっかけに互いの死生観・人生観について姉と論議を交わし始める。

結論を言ってしまえば人生に疲れてしまった弟が服毒自殺を図り、それまで自室のテーブルで繰り広げられていると思っていた会話劇はすべてが担ぎ込まれた病室で起こっていた…というのが大まかな流れでした。

最初の方で全く同じセンテンスを姉と弟が交互に読み繋いでいく時間は死後の世界(姉がもとから居る世界)と弟の世界がリンクしている混沌を示唆していて、弟は一命を取り留め自殺に失敗するので最後の行だけが分岐点のように異なっていたんだなぁ…ということに観終わってから気づかされました。

 

緩やかに、それ以上でも以下でもない仄かな日常と回帰して終わる結末がはたして希望なのかと問われると…病院のベッドで愛した人にも関わってきた人でもなく、異世界にいる姉だけが涙を流すのって彼にとっては絶望とまではいわずともだいぶ酷なものなんじゃないかなあと俯瞰してしまった。

姉は終始「ほんとにこっち側に来たいんだったら別にとめないけど?だっていつかは来るでしょ。」みたいなスタンスであんだけ死生観や宗教観について知見がある人なのに、今すぐ死にてえ死にてえってスタンスの弟に唯一望んだことが生きてほしいでも死なないでほしいでもなくて「明日を迎えてほしい」なのがなかなか苦しい話だなと思った。望んでも得られないから弟に託すし、弟が明日を生きてくれる限りは姉も現世を生きられるわけだから理に適っているんだけど弟にとって明日を迎えることが「絶望」だったならその願いはどうなんだろう。 欲がないと言い切れるんだろうか。死者だからといって悟っているわけでも何でもなく、人間らしいエゴを抱えて生きてる亡霊なんだなと…運命共同体みたいな関係ではあると思うんだけど、根底にあるものがやっぱり死者と生者の価値観の違いなんだな〜って感じてしまった。

 

他の日は未見でわからないのですがなんとなく、演じる役者さんによって役の輪郭や雰囲気が変わる朗読劇なのかな?と感じて木崎ゆりあさんの姉は凛として慈悲深いシスター(修道女の方)納谷健くんの弟は延々と覚めない悪夢に迷い続けている子羊ちゃんみたいなイメージでした。

終盤に意味が出てくることに気づいたけどセットの机と椅子も全部黒、納谷さんとゆりあさんの衣装もモノクロで統一されてたのが喪服っぽいっていうか不穏で濃密な死の匂いをはじめから感じさせてた。弟の靴だけが紙一重でグレーだったことに気づけてそれがなによりも救いだったな…

年齢設定定かではないけ等身大か少し上くらいの青年を演じた弟役の納谷さんの、朗読劇ならではの「役」を作り込みすぎてない自然な語り口調を聴けたのが個人的には新鮮でした。

それまでの冗長気味な空気感が一転して緊迫感に変わるシーンからの白熱したお芝居、わたしは納谷さんのこういうのが観たかった!という意味ではめちゃくちゃ満足度が高かったです。まぁ、本人的にもやっぱり「当たって砕けた」「楽屋に戻ってすぐ、鈴木勝秀さんに「うまくなりたい!!」二人声を揃えて言いました。」と言ったブログの記述があった通り細かいミスやトチリ癖がテンポをどうしても乱してしまうので目立った印象はあったなぁというのが残念でもあったのですがそれもまた経験、研鑽。個人的には納谷さんの役作りと向き合う情熱が好きなのでどんどんこういう「演劇」らしい演劇で観てみたいなという気持ちがあります。貴重な公演を堪能できてよかったです。

 

余談。一概に客層のせいにしたらダメってわかってるけど、平日19時開演はしかたないけど遅刻してくる人もビニールカサカサ音も気になりすぎて心が3回くらい死んだよ。静粛に!!!頼むよ〜〜!!!映画観にきてんじゃねんだ。会話劇だから特に必要最低限のマナーに配慮がほしかったな。以上愚痴でした。