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会いたい気持ちが世界の中心

【舞台】メンフィス

ご縁があって、山本耕史さんをほとんど知らないミュージカルもレミゼとサウンドオブミュージックくらいしか知らない(しかもどっちも映画のやつ)

ミュージカル観劇偏差値クソ底辺おたくが見に行ってきた率直な感想です!!!!

 

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とにかく終始たのしかっツァーーーーー!!!!!!

そもそもミュージカル偏差値が2なので音楽たのしい!ヒューイ・カルフーンちゃんかわいい!って感じ。

めちゃめちゃ天井席だったんですけど距離関係なく一体感あって、自然と全身の細胞が踊り出す~!ハッカドゥー!

人種差別がテーマだったりブロードウェイミュージカルってだけで馴染みがないとハードル高っ!ってどうしても先入観抱いちゃうし

既知のキャストさんがいないとちょっととっつきにくいかな?って思ってたけど

あれですね、私がここ数年ずっと職場でラジオを聴いてるからかもしれないですが

テレビ離れとかある中でDJ・クラブミュージックがどんどん隆盛してるこのご時勢

なんだかんだ耳から入る情報で流行をキャッチするラジオ文化が根強い日本にマッチした舞台なんじゃないかな?って思いました…

意識して聴いてなくてもラジオや街頭の音楽がなんとなく耳に残って興味を持ったり、何気ないDJのお喋りが好きになったりって働き蜂な日本人にもままあること。

DJのヒューイ自身が好きな音楽には自信を持ってるけど、音楽性が世界を変えるとかっていう頭でっかちで大それたことをしようなどと考えてはなく

俺の好きな音楽をまず聴いてくれ話はそれからだ!っていうストロングスタイルなのが最高に好き。

パンフレットを読む限り崇高で無二な作品を作ろう!みたいな価値観の押し付けがまったくなくとにかく山本耕史さん率いるカンパニーにとって

わかりやすく、最高に面白くて価値のあるものを!っていうヒューイの人間性そのものでもあり山本耕史さんその人なのかなって如実に伝わってきました。

せりと盆を一度の公演で使う演出についても「ほかに誰もやっている人がいないから」って答えてるのが

テクニカル面でどれだけ無茶なことをやらかしてるのかは置いといてとりあえずこの人面白いなって(笑)動機がシンプル。

ヒューイは確かに突拍子もないクレイジーだけど自分の愛する音楽、場所、人の自分にとっての価値をどんな時代や環境いても流されずに選べる強さがある。

そして「自分の言葉で」絶対に伝えるんだという譲れないこだわりがある。

この子が魂の音楽と出会う前を知りたいって思いながら観ていて、2幕でそれがじわじわ見えてくる。

雨のシーンで、社会と迎合できない信念の強さは同時に脆さでもあるんだなって。

例えば有名になってもフェリシアが選んでくれるスーツには価値を見出せるのに

いくら周りに説得されても葬儀屋のようなスーツはがんとして納得できない。

なんかきっと、貧しくても虐げられてもパンが無いからリズムを食べて生きていけるような子だったんだろうね。

稚拙ながら一応本題にも触れておきたいということで、1幕終わりのジェロさん演じるデルレイが妹フェリシアを暴漢から守れなかったヒューイに深く憤るシーンがやっぱり泣けて仕方なかったです。

差別問題に関心があまりなくても大切な身内を傷つけられた辛さとか痛みって想像がしやすいし。怒りではなくて、悲しみの感情がより明確に伝わってきたのが切なかった。

デルレイがヒューイに心を許しかけてたのもちゃんとわかるから憎みたくて憎んでるわけではないジレンマがそこには生まれてて。

当たり前だけど何もないところにポッと芽生えたものではなく個人にとっての深い悲しみが積み重なった産物で、だからこそ難しい問題なんだなってすんなり理解出来た。

権利・平等などの対外的なレールに沿った自由を求める黒ともっと内省的な、歴史にも個人にも束縛されない次元の自由に飢えている白。
どうやったって相容れられない本質的な違いに気づけないまま魂は惹かれあっていても離別をしてしまう。
私自身は全然人種差別問題についてわかってないけどぼんやりとそういう隔たりが両者の根源にあるのかなあと感じました。

でも月日を経たフェリシアがメンフィスの街で歌うときはヒューイがいなきゃ嫌だと言うところに確かな希望がありますよね。

フェリシアにとっては傷ついた場所でもあり、音楽と仲間に支えられた愛すべき故郷。

ヒューイにとっても初めて自分の価値を受け入れ認めてくれたメンフィスの街。

あれだけフェリシアを譲らなかったヒューイがフェリシアの見つけた幸せを知り、そこに価値を見出して静かに身を引くのも印象的でした。いけすかない奴だ、とは言われてもフィアンセが黒か白かまでははっきりと明言されない(ですよね?私が聞きそびれてるだけかも!)のがまたいいなぁって。

世界や周りの人をどんどん変えていくのに自分だけが変わることが出来ずNYの街に挑むことを恐れてしまったヒューイも、音楽の力でもう一度前に進む勇気をもらえたんだなあって感じるラストシーンでした。

なんといっても生バンドが最後に出てくるのが鳥肌!最高だァ〜〜!!!

 

いやあ本当にメンフィス観に行けてよかったです!本当にこの感動を知る機会がなかなか無いの勿体無いくらい!

なのでめちゃめちゃこの記事を含めた色んな場所で評判を流しまくって、あわよくば今度は一階席でまたメンフィスの街を味わいたいです!