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会いたい気持ちが世界の中心

ドラマ「女子的生活」と、マーメイドライン

 www.nhk.or.jp

 

主に回想シーンで「体育か〜」と呟いたり天使の笑顔で戯れたりする屋上学ラン紙パック飲料が大正義な推しを注視するためにたまたま見始めた「女子的生活」というドラマが普通に面白かったので、現時点で思った考察などをだらだら書くだけの記事です。

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 ※推しです(本文とはあまり関係がない)

 

 

志尊淳くん演じる、主人公小川みきのトランスジェンダーMtF)かつ性的志向は女性(同性愛)という設定を知ったときに

真っ先に浮かんだのが「マーメイドライン」という漫画でした。

 

 

マーメイドライン - Wikipedia

ジャングルはいつもハレのちグゥ」「ニコイチ」などが著名な金田一蓮十郎先生の短編集です。

わたしはこの短編集全体に流れている、センシティブなテーマにやわらかいタッチで寄り添いつつも

ごくごく普遍的な女性の在り方を密に浮かび上がらせてる空気感がすごく好きなんですね。百合が特別好きってわけではないんですけど作品として。

 

みきとよく似た境遇にあるのはあゆみとあいかというエピソード。

あいかはもともと竜之介という男性で、自身がトランスジェンダーだと自覚したことをきっかけに恋人のあゆみに迷惑はかけられないと別れを持ちかける。

だけど、その本心は女性の心であゆみを愛している葛藤で揺れていて…というお話なんですが

他のお話が恋愛としては結ばれずほろ苦い友愛で終わるのに比べたら

「どうしても一緒にはなりたいからあいかが性転換をすることは受け入れるが、戸籍だけは男性のままでいられないか?」と今度は逆にあゆみが持ちかけることで

性のボーダーを超えたお互いにとって望ましい愛を共有する意味で、唯一ハッピーエンドが描かれている。とわたしは思ってる。

表題であるマーメイドラインは人魚を模したウェディングドレスの形状であることからも結婚という一種の、女性にとっての幸せを隠喩していて

あいかの「きっと私は間違って男の子に生まれたんじゃないんだね」という台詞がそれを端的に表していると思う。

 

 

めぐみとあおいというエピソードではより直接的に、童話の人魚姫がモチーフになっている。

親友のあおいに想いを寄せるめぐみは伝えてしまったら側にいられなくなってしまう自身の恋を人魚姫に擬える。

人魚姫の恋は叶わない。声と尾ひれを代償に、王子に想いを伝えることも海に戻ることも出来ずやがて泡となって消える。

ひょんなことからめぐみとの仲を噂され向けられた好奇の視線に思わずあおいは

「"私は"同性愛者じゃない」と口走ってしまう。

周囲から孤立してしまっためぐみは、あおいをこれ以上傷つけないために本意ではない男子と交際することで自分自身に「証明」を課すようになる。もう一度また友だちとして、あおいの側にいられるようにと。

たとえ想いが叶わなくともそれが自分にとって唯一の幸せな選択なのだと。

 

 

 

悲しい人魚姫 (クイーンズコミックスDIGITAL)

悲しい人魚姫 (クイーンズコミックスDIGITAL)

 

セクシャルマイノリティーの恋愛観がしばしば人魚に喩えられるのはなんかしらのシンパシーがあるんですかね。

悲しい人魚姫という漫画も好きで、それもトランスジェンダーの女性が主人公だった。

 

 

ドラマの1話でユイという女の子とみきは関係を持つ。

ユイはいわゆるストレートだがおそらくは恋愛体質…というよりも人畜無害なオーガニック女子を演じる裏で

未知との遭遇に昂ぶりを隠せず、享楽に溺れたがる奔放な顔をみきは見抜いて、その毒気に惚れ込んだようにも見受けられた。

ああいうコンセプトのホテルがいかにもという風潮はこの際置いておくとして(笑)

パールに見立てたベッドでシルクのシーツをまとった2人は尾ひれの生えた人魚みたいできれいだなあと思った。

本物の女の子であるユイにとっては刺激的な一夜を愉しむだけのゲーム。

でも自分の幸せは不自由なまがいものだとどこかで俯瞰しているみきは、手に入らないものに執着してもしかたがないと割り切るためフェイクなジュエリーと言い聞かせている。

文字通り泡沫の夢から醒めてショーウィンドウに映った自分に「めんどくせ」と吐き捨てるみき。

ただ単に息苦しそうだなと思った。

ジェンダーバイアスとか、マイノリティとかじゃなくて一人の女性として宙ぶらりんで泡にもなれない今の彼女にとって

二本足で地面を歩くことはたぶん自由に海を泳ぐよりもずっと息苦しいのだろうと想像する。

自分らしい幸せが彼女を苦しめてもいる。

まだ2話までしか描かれていないけど彼女が息抜きとしてアクアリウムに通っていて自由に泳ぐ魚たちを見つめているのはそういうものから解放されたいという理由もあるのだろうかというふうに、ぼんやりとわたしの中では解釈をしている。

 

ユイちゃんはあ〜楽しかった!みきちゃんありがとね!的な感じで彼ピッピのところにフェイドアウトしてしまうのかなあと思っていたら、存外普通に2話にも登場しててスーパードライな関係性に萌えました。

願わくばみきちゃんが本物の幸せを分かち合えるマーメイドラインのような未来があってほしいけど…原作読んでないので、今のところみきちゃんが世直し先生的なことをする趣旨のドラマなんやなという見解なのでど〜なるのかなあ〜!!!私の幸せは私が決めるわっていわれたらオラ何も言えねえだ〜!!(大の字)

 

 

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ところでこれも推しですよね?!!!違う??!!教えておじいさ〜ん!!!

天使を探すスキルが鍛えられるドラマとしてもオススメなのでぜひ。学ラン美少年のスピンオフを熱望しています。